季節は確実に進むのね
みなさん
日中はまだ33℃と暑いけれど
9月に入った頃から
朝晩は少し涼しくなりましたね。
うちの近くに竹林があります。
最近そこから聞こえるのが
虫の大合唱!
チンチロチンチロチンチロチン
リンリンリンリンリーンリン
鈴を転がしたように鳴いている
季節が変わるのを感じます。
虫が鳴くという時の
鳴くは英語で chirp です。
チャープ って聞こえるかな
Insects are chirping
here and there.
「虫があちこちで鳴いている。」
I can hear the chirping
of bell-ringing crickets.
「鈴虫の鳴き声が聞こえる。」
虫の声について
英米の人は虫の鳴き声を
the noise of insects
と表現することもあるの
たとえば、夏の「蝉時雨」について。
英語では蝉は cicada
シケイダ って聞こえるかな
複数形は これに -sをつけて
cicadas とする
または cicade
シケイディ って聞こえるかな
蝉時雨は
a continuous chorus
of cicadas
って辞書にはあるけど
英米では
蝉時雨は やはり noise
と考える人は多いのだとか。
閑さや
岩にしみ入る蝉の声
松尾芭蕉のこの句に
いっそうの閑かな空間を感じ
思いを馳せる私たち。
一方で
閑かなところに蝉が鳴いていて
少しうるさいとか、
にぎやかと考える英米の人たち。
昔読んだ本に
そんな風に紹介されていたかしら。
どちらがいい悪いではなく
文化の違いというものです
だけど…
蝉の大合唱に
「蝉時雨」って
名前をつけちゃうなんて。
なんて素敵なんでしょう
日本語には奥行きを感じる。
素晴らしい言語だと思います
松尾芭蕉の句
『閑かさや岩にしみ入る蝉の声』
Up here, a stillness-
The sound of cicadas
Seeps into the crags
stillness 閑かさ
seep 〜がしみ入る
crag 絶壁
様々な訳があると思いますが
こちらはアメリカの詩人・随筆家
Arthur Binard氏が
芭蕉の句を訳したものだとか。
重ねて使う子音 s の響きが
「閑かさ」を
とてもよく表している感じがします
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磯部 以奈子