体験談① ディクテーション
みなさん
ネイティブは英語がすべて聞こえている
と思いますか?
えっ?
なぜ今さら そんなこと聞くんですか?
ネイティブですよ。
当然聞こえているんじゃないんですか?
I thought you would say so.
そう来ると思っていました。
個人的な意見ですが、
結論から言うと
私はそうは思いません。
英会話学校の講師として働いていた頃に
実際に起こったエピソードを交えて
紹介しましょう。
① 生徒にディクテーションを頼まれた件
当時 日本では
スウェーデン人の
アーティストグループの楽曲が
とても流行っていました。
ある日 ひとりの生徒さんが
カセットテープを持ってきて、
その曲の歌詞の聴き取りを
私に依頼しました。
聴いてみたけれど
あちこち分からない箇所がある。
そこで
同僚のアメリカ人講師2人にお願いして
ディクテーションを
手伝ってもらうことにしました。
「よかった。これで終わるわ〜」
と内心 安堵していた私。
ところが蓋を開けてみると
彼らも私と同様、
ディクテーションに苦労しているでは
ありませんか!
結局、3人で何度も何度も
繰り返しテープを聴いて
20分くらいかかったかしら
数分の曲の歌詞を何とか完成させました。
スウェーデンでは英語は第2言語。
多くの人が英語を話すと聞いていたので
ネイティブがディクテーションに
長い時間を要したことに
実は とても驚きました。
改めて思えば、
『母語だから全部聞こえるはず』
というのは違うかも。
スウェーデンは
地理的にはイギリスに近いので
人気グループの英語は
イギリス英語だったのかもしれません。
アクセントや発音が少し異なるため
アメリカ英語を話す人たちには
難しかったのかもしれませんね。
さらに、歌となると
母語でも聴き取りにくいこともあります。
日本語でも同じことが言えるでしょう。
学生の頃、
初めてサザンオールスターズの
桑田佳祐さんの歌を聞いた時、
失礼ながら
正直 何て言ってるのか
すべては わかりませんでした。
サザンの曲は あっという間に人気になり
街中に流れ今度は曲が頭から離れません。
ところどころ分からない箇所があり
気になります。
そうなると歌詞を知りたいと思うもので
懸命に聴き取る作業をしたことを
覚えています。
現在、
分からないことがあれば
検索すれば瞬時に答えが出てきて
それはそれは便利です。
一方で、
ゼロからスタートして
目的を達成する喜びと充実感は
格別です
今回は
ネイティブだから
母語がすべて聞こえるわけではありません
ということをお伝えしたくて
体験談を紹介しました。
もう一つ、エピソードがあります。
それは次回に。
少しお待ちください
カセットテープって古いね〜
当時、CD は出ていたけれど
まだまだみんなテープを使っていたの。
もちろん
スマートフォンもYouTube もない時代
英会話講師3人が
全集中でアップテンポの曲を聴き
「僕はこう聞こえるんだけど…」
「私にはそうは聞こえなくて、
こんな風に聞こえるよ。」
「ああ、本当だ。君は天才だ!」
などと励まし合いながら
頑張って歌詞を完成させました。
今では懐かしい思い出です
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磯部 以奈子