理由は至ってシンプル。
家が貧乏だったからだ。
貧乏だったというのは、語弊かもしれない。
貧乏になった。
大阪で建築業を営む2代目経営者の父の元に生まれ、
母と妹の4人家族だった。
会社の規模は20人ほどで、年少は10億くらいの小さな会社だった。
羽振りのいい時は小学1年の私を堺のリーガロイヤルホテルに連れて行き、
毎週鉄板焼きを食べさせてくれた。(お母さんこのエビおいしい!もう一匹!※一匹1万円の伊勢海老)
こんな風に当然小学1年でモノの価値なんてわかっていない。
小学3年の頃に事件が起きた。
父が無免許運転でご老人をひき逃げした。
しかも酒に酔っていた。
これがきっかけで、転落の人生を歩むこととなる。
※この経験もあって私は酒を飲まない。今後飲むこともない。
会社は倒産し、持ち家は売却。
転校をして賃貸に移り住むことになった。
家庭環境は最悪。
父は酒を飲んでは母に暴力を振るうようになった。
その後も父は頻繁に暴力を繰り返し、母は身を守るために包丁を振り回すくらいになっていた。
この時の自分には、大声で「やめて!」と泣き叫ぶことしかできなかった。
小学3年生の私でも分かった。
仕事がうまくいかず金回りが悪くなると、夫婦仲は悪くなってしまう。
"カネを稼がないといけない"
このときから強く思っていた。