大切なことのために、大事なことがある。
これに尽きる。
私は、小さい頃から幸か不幸かジェットコースターのような人生を送ってきた。
自分よりも大変な人生を送っている人なんてごまんといるが、それなりに経験してきたつもりではいる。
そんな人生の中で、大切なことと大事なことを履き違えないように生きてきた。
というのも、極貧時代はこの大切なことと大事なことを履き違えた時期があったからだ。
まず目の前の食う飯がいる。
そのためにカネがいる。
だからお金を稼ぐためというマネーモチベーションだけで18の時から個人事業を始め、
4年後の22歳の年に年収にして1000万円を稼いだ。
このときに感じたことは、稼ぐことが目標になっていたが、自分が大切にしていることはなんだったんだろう?
という一種の虚無感とも呼べる感情だった。
欲しかったブランド、食べてみたかった飯、行ってみたかった海外旅行
色々経験してもちろん楽しかった。
でも、一番自分が使ってよかったと心の底から思うことができたのは、
初めて母を招待した会員制のフグ屋での料理だった。
いままで女手一つで私と妹を育ててくれた、そのせめてもの恩返しがしたかった。
母は、泣いていた。
色々あったけど、アンタがここまで育ってくれたから本当によかった。
そう言ってくれた。
だから気づいた。
自分にとってお金を稼ぐことは、この大切な家族を守るための大事なことなんだと。
これからも、大切なことと大事なことは見失わないで生きていきたい。