昔は、堅い人が好きだった。

自分の信念を曲げずに、ただひたすら突っ走る人。

こんな男に憧れていた。

 

おそらく、親父がそうだったからだと思う。

昭和気質の亭主関白。

親父の言うことは絶対で、カミナリよりも怖かった。

そんな親父の背中を見て育った。

 

そんな父親が、小学3年の頃に消えた。

改めて会ったのは、中学1年。

その頃のは、親父は親父じゃなくなっていた。

親父の背中は、少し縮こまっていた気がした。

 

そして親父は、私が中2の頃に首を吊った。

 

堅い人でなくていい。

変化に対応でき、柔らかい人、そんな人でもいいなと思った。

 

堅い人は、堅さを維持できなくなったら、ポキっと折れてしまう。

逆に柔らかい人は、曲がることができる。

 

弊社にはメタモンの絵が貼ってある。

常に柔軟に、変化していく。

そんな志を持って生きていきたい。