目に見えて

体調の悪さが

分かるようになって

数ヶ月。



とても

芯がしなやかな

お母さん想いの犬が

旅立った。



最期の時に

我が子の想いを聞いてあげたい





そんな風に思う飼い主は多い。

例に漏れず

私だってそうだ。





でも

必ずしも

全てを叶えられるかというと

そうはいかない事もある。



そんな時に

思い出して欲しい。




あなたと生きることを選び

あなたと共に生きた。

それを叶えてくれて

ありがとう。





お互いの魂が

確かに引きあって

出会ったのです。




お別れのその時に

最愛の家族に

罪なんて背負って欲しくない。

そう望んでいます。




動物である

彼ら、彼女らは

私たち飼い主が

抱いてしまいやすい

後悔の念も

"死"という

終わりをもって



その念が

ちゃんと終わることを

教えてくれるんですよね。





だから




ひとしきり泣いて

自分を責めて



どこに向けたらいいのか

分からない怒りにも似た気持ちを

抱えながら



二度と触れることのできない

寂しさと悲しさを

感じ尽くして




その気持ちが

自分のためのものだと

わかるまで

続けるといいと

私は思うのです。



無理やり

意味付けをして

ポジティブなものへ

持っていこうと

しなくていい。

そう思うんです。




あなたと生きることを選び

あなたと共に生きた。

それを叶えてくれて

ありがとう。





この想いに

しばらく甘えさせてもらおう。




そして

いつか


出会った時点で

全ての願いは

お互い叶え合っていたという

その想いを

受け取ってあげられたら

いいですよね。





飼い主である私たちの

苦しみも

後悔の念も

寂しさも

悲しみも




ありがとう。




この一言で

赦しをもたらしてくれる動物たちに

あらためて

畏敬の念を抱きます。



安らかに。
R.I.P. 風ちゃん