ついに5日目の朝。よく眠れた。

今日の予定は既に決まっている。朝飯食って、店巡って、昼飯食って、店巡って、マッサージして、晩飯食って、帰国。


ガイドブックに載ってるお勧めの店で朝飯を食う「クイティウ」っていう米の麺。

店は地元民に人気の「LYLY」。

ゲストハウスから10分ほどで着く。

実際地元民ばかり。注文時英語が通じなかったので、ガイドブックを店ながら料理の絵を指差して注文。

美味い。カンボジアで食った料理で一番美味い。

なぜか注文していない油揚げみたいなパンみたいなもんを出され、スープにつけて食えとジェスチャーで教えてもらう。たしかに美味いが、朝から揚げ物はきつい。そして、その分の料金も取られる。計1.5ドル。多分観光客価格だろう。


チェックアウト時間を交渉するため、とりあえずゲストハウスへ戻る。

するとロビーにはブニー。

とりあえず、支配人に「飛行機の時間が22時だから20時にチェックアウトさせてくれ」というとあっさりOK。

それを聞いていたブニー、

ブ「今日はどうするんだ?」俺「今日は最終日だからマーケット周辺を散策するよ。だからお前の力は要らない。」

ブ「そうか。帰りはどうするんだ?」俺「トゥクトゥクに乗ろうと思ってる」

ブ「だったら俺のに乗れよ!」俺「トゥクトゥクも持ってんのか?空港までいくらよ?」

ブ「5ドル」俺「たけえよ!友達から市内から空港まで3ドルって聞いたぜ!」

ブ「以前はね。でも最近はガソリンの高騰で3ドルじゃ誰も乗せてくれないぜ。」俺「本当かよ?」

ブ「・・・4ドルでどうだ?」俺「・・・」

ブ「(子供の写真を見せながら)俺の子供だ。」俺「かわいいな。何歳?」

ブ「10ヶ月。いまプノンペンに居る。この子を食わせるために俺はここで稼がなくちゃならないんだ。」

俺「・・・。少し考えさせてくれ。」ブ「OK。17時にまた来る。そのときに答えを聞かせてくれ。」

といって部屋へ戻る。

部屋で考えながら荷物をまとめる。

ゲストハウスの紹介だと高くつくと聞いていたので、やはり流しのトゥクトゥクを拾うことにする。前日いっぱい居たからすぐつかまるだろう。オオサカのおっさんもいたし。

出かけようとロビーに下りるとブニーが居た。そこでブニーに告げる。

俺「ごめんよ。やはり4ドルは納得できない。だから君の世話にはならないよ。」ブ「わかった。じゃあな。」


さて、外へ出て昨日よりも広範囲を散策。

途中う焼きバナナを買って食う。大して美味くない。1000リエル。後でガイドブックを見ると、250リエルらしい。

センターマーケットでガイドブックに載ってたカンボジアンシルクのクロマーとやらを買う。最初は大きいのが8ドル、小さいのが6ドルといわれる。まだ元気なので値切るが、シルクだから負けられないといって2つで5.5ドルで購入。相変わらずの不機嫌顔。そして帰って商品を見ると、「コットン20%アクリル80%」の表記。騙された。

腹が減ったので、昼飯を食いにいく。ガイドブックに載っている「ジャスミンコール」セットメニューがあってお得だということだったが、実際にいくとセットメニューなんか無い。しょうがないので単品で注文。

カエルがメニューにあったので注文するが、今日は無いとのこと。しょうがないのでチキン(ご飯つき)を注文。あとビールも。

別に美味くは無い。チキンは4.5ドル。ビアは2ドル。会計は6ドル。多分サービス料。

食後にドラゴンフルーツとパイナップルをくれた。無料だといってた。

おそらく、隣に団体客が居たので、その残りだろう。


疲れたのと、買い物に使える金勘定をするためいったん部屋へ戻る。

帰りがけにフルーツ屋台でドリアンを買う。約2ドル。ドリアンを置いている店自体ほとんど無かったし、そもそも値引きはできないらしい。

その場で切ってもらう。その場で食う。

初めてのドリアン。町全体が臭いせいか、うわさに聞いた強烈な悪臭はまったく分からず。

味も口当たりもかなり濃厚。正直、別に美味くない。冷えてたらもっと違うのかもしれないけど。

残りのドリアンは食う気がしないし、冷蔵庫も無いのでゲストハウスの支配人にあげた。


再び出発。

晩御飯の値段とトゥクトゥクの値段が予想できないので、とりあえず1000円両替。9ドルとちょっとに。

Tシャツを買う。Tシャツはほとんどの店が売っているので、強気で値段交渉する。

しかし、値段交渉は思いのほか疲れる。結局1件目が一番値切れたので、再びその店へ行く。

安いというのと、店員さんが可愛かったから。顔もかわいかったし、立ち居振る舞いも他のカンボジア人と違って上品というか愛くるしさがあった。

最初15ドルといわれたサッカーシャツを4ドルで、最初10ドルといわれた普通のTシャツを2ドルで。

彼女はサッカーシャツはものが違う!と言ってこれ以上は負けてくれなかった。

色を選ぶとき、「君の好きな色は何色?」と聞いて彼女の好きなネイビーを買う。

「他に買う?」と聞いてくるので、横を見るとマグネットが。

個人的には結構そういうのが好きなので、見てみる。

遺跡をかたどったものだが、やはり出来が悪い。

しかも一つ2ドルという。日本でも1個100円しないだろう。と思ってたら、

「でも、あなたはシャツ買ってくれたから2個で1ドルでいいよ!」

値切っても無いのに値引きしてくれるなんて。しかもはにかみながら。なんといっても他の店の店員みたいに日本語で「お兄さん!」とか言わないところがいい。

多分日本で出会ってたら本気の恋に落ちてたと思う。あー、一緒に写真とってもらえばよかった。

そんなわけで、7ドル払って、後ろ髪を引かれながらバイバイする。


のどが渇いたので、何か飲もうと店に入る。ショッピングセンター内のカフェ。

「blue pumpkin」この店は、市内にものすごくたくさん支店を出している。

そこでココナッツジュースを注文。2ドル。

これも生まれて初めて飲む。冷えててまあまあ:美味い。ぬるかったら不味いだろう。

そして量がめちゃ多い。椰子の実そのままなので中身は見えないが、残してしまった。

この店で初めて外国人以外を見た。女子高生風2人組み。

片割れはなぜか俺の隣に座ろうとしてきた。荷物を盗る気なのかと警戒するが、もう一人が離れた席に座ってくれた。

現地人でこんな店に入れるということは、大金持ちか、悪いことをしてるに違いない。

カフェを出てショッピングセンター内を回る。

1階にスーパーとフードコート。2階に洋服屋等、3階にバッグ屋とファーストフードとゲーム機が少々。

閑散としているし、店の商品は偽物っぽい。胡散臭い。

ゲームは、多分タイの通貨であるバーツを使用するっぽい。両替機らしきものはなし。

数人の子供が見たことの無いゲームをやってた。

バーチャコップ3があった。


ショッピングセンターを出ると、マッサージへ。

エステもあるところへ行こうとしたが、クレジットカードが使えないということで、オイルマッサージを受けに別のスパへ。

システムが分からないし、言葉も分からないので、シャワーを浴びたあとどうすればいいのか分からず。パンツを履くのかも分からず。

あとで紙のパンツを渡されるが、ヘアキャップと勘違いして頭に被って施術士の女の子(小学生に見えた)に笑われる。

あとは寝るだけなので楽チン。気持ちいい。特に足は気持ちよすぎる。上半身はなんか痛かった。

そんな感じであっという間に1時間経過。

女の子はお茶を出してどこかへ消える。

とりあえずお茶を飲んで、どうすればいいのか困る。

この場で服を着て出るのか、それともまたシャワーを浴びてそこで服を着るのか。女の子は案内しに来るのか。

よくわからないので、とりあえず服を着て出る。そこには女の子が待っていた。

オイルでべたついていたのでシャワーを浴びるものだと思って、シャワー室まで行くが、女の子の様子からしてどうやらシャワーは浴びないのじゃないだろうか。いい香りのするオイルをわざわざ洗い流さないのではないかと思い至り、止める。

そして帰る。靴を履いている間に女の子はどっかに消えて、お見送りなし。


腹も減ったし、不確定要素の晩飯代を払って、買い物を済ませようと、ちょっと早いが飯を食いに行く。

まだ食べてないガイドブックのお勧め料理を食べに再び「LYLY」へ。

なんかチキンのパリパリ焼きというかペキンダッグみたいなのと青いトマトがのったご飯と、辛いスープとわかめスープみたいのを頼む。

チキンは、ガリガリの鶏だったのだろうか、骨が多い。が、骨ごとバリバリ食えるし、美味い!

スープは不味いけど。

女の子に2ドル払って、クメール語で「ありがとう」という。通じたか分からないけど、はにかんでた。


さて、これで残金の使途は決まった。

というわけで再びマーケットへ。

しかし、すでに多くの店が閉め始めている。

あせって店に入り、前日見ていたコーヒーとお茶を買う。そこでしか見つけていなかったということと、時間が無いということ、面倒ということで値段交渉はほとんどせず。1個2ドルといわれたものを、4個を5ドルで購入。

つぎにすぐ近くの店でカンボジアンシルクと言い張るテーブルクロスを購入。最初13ドルといわれるが6ドルで購入。

ここで、3時間前には空港へ向け出発したかったので、チェックアウトしにゲストハウスへ戻る。


部屋へ戻り荷物をまとめ、チェックアウトする。

そこで、泊まるときには支配人はクレジットカードOKと言ってたのに(少なくとも俺にはそう聞こえた)、目の前の従業員は現金のみだと言う。会計は14ドルに対し、手持ちは12ドル。苛立ちを覚えながら両替所に向かうが既に店は閉まってる。

もちろん銀行も閉まっている。使えるのはATMでクレジットでキャッシングするのみ。

極度の不安と緊張であせりながらATMを探すがすぐに見つかる。

しかし、画面は英語のみ。

日本ですらキャッシングなんてしたこと無いのに、初のキャッシングで英語なんてできるのだろうか。

できた。ほとんどの:英語は分からなかったが、withdrawとcashingというのを頼りに操作したらお金が出てきた。パスワードじゃなくてPINなんだね。

というわけで、帰りに現地のインスタント麺と椰子のお酒を買って戻る。

ゲストハウスの支払いを済ませると、従業員が「飛行機の時間は何時だ?」「もっと部屋で休んでいけよ」など言ってくる。「途中よりたいところがあるから早めに出る」と言いたかったが、「立ち寄る」という英語が分からず上手く伝わらない。しかし、いろんな表現で何とか伝わったみたい。

すると、「どうやって空港まで行くんだ?」俺「どっかでトゥクトゥク捕まえる」

従「やめとけ。危険だぞ。俺が友達呼ぶ。4ドルでいい。」俺「いや、寄りたい店があるからいいよ。」従「待たせりゃいいじゃん」

もう疲れていたこと、キャッシングして現金が予定外にあまっていること、正直暗い市内は怖いことなどから、もういいやと思って、頼むことにした。

トゥクトゥクを待っている間従業員と話す。

「東京はでかいのか?お前はどっから来たのか?日本ではなにやってるんだ?カンボジアはどうだった?」とかいろいろ聞かれる。

反対にこっちが「なぜカンボジア人は英語を話せるのか?どこで勉強するんだ?」と聞くと、「なんとか組織(忘れた)って知ってるか?そこにはドイツ人やオーストラリア人などカンボジアに滞在している外国人が集まって、ボランティアでカンボジア人に英語を教えてくれるんだ。俺の場合はそこでドイツ人に教わった。」ということらしい。

話の合間に携帯で俺を撮ってくれと頼む。

すると、従業員は日本の携帯に食いつく。

そうこう話していると、トゥクトゥクが到着する。

ドライバーに途中エクスプレスマートに寄ってくれといって、従業員に別れを告げる。

そして出発。


さらば市内!