2日目の朝、前夜と同じく、ゲストハウスの近所の鶏が泣き叫ぶ声に起こされる。

時計を見ると午前3時。

疲れていたので、再度寝ることができたが、今度はものすごい雨の音。

雨自体がすごいのか、建物自体が雨の音を大きくさせているのか分からないが、今まで聞いたことの無いような音。

時計を見ると午前5時。

7時に起きて朝食を食べに行くが、寝不足で目が腫上がっている。


さて、朝食を食べながらその日の予定を考える。

郊外の遺跡を回ることにする。

今日もサンのボロバイクで。


遺跡へと向かっている途中、雨が降ってきたので、途中の商店というか露店でレインコートを買う。

0.5ドル。

これがまた陳腐なつくり。スーパーにある無料のビニール袋のような素材で、袖口に輪ゴム。フードの周りは細いゴム。

しかし、レインコートを買った店でしばし雨宿りしたら、すぐ止んだ。

サンに「また降るのか?」と聞いたら「わからない」と笑顔。

レインコートを手に持って出発。

途中、再度雨が降ってきたのでレインコートを着る。

だが、来た途端に雨が止む。

サンと私ともに「オー、シット!」っていう。


まあ、そんなわけで赤土の道を走りながらクバールスピアンにつく。

遺跡というか、完全に登山。綺麗だったけど。

途中、中国人が何も無いはずの川岸の反対側から、ズブ濡れになりながら川を渡ってきたり、遺跡を目の前にしてnintendoDSをやってた。


疲れて下山すると、なにやらもう一つ道がある。

サンに「あの道はどこへつながってるの?」と聞くと、「ZOO」とのこと。

動物好きの私としては、是非見ておきたかったので、入場料とどんな動物がいるのかを聞いたら、入場料は無料。いろんな動物がいる。サファリ形式。でも開園時間が、13:30~14:30ということだった。

何でそんな短いのか聞いたけど、わからないといわれる。

開園まで1時間以上あったし、周りに何も無いので、ZOOは諦めて次の遺跡へと向かう。


小雨がぱらつく中、遺跡を巡る。

正直、全部同じに見えてきた。

遺跡の入り口に立つと、子供たちが土産を売ろうと集まってくる。毎度の光景。

土産屋の食堂で昼飯を頼んで待っていると、ガンガン営業掛けてくる。

要らないと断り続けると、「日本のコイン頂戴」とおねだりしてくる。

「なんだ、商売諦めて珍しい外国のコインが欲しいのか。だったらあげてもいいな」と思うが、あいにくコインは持ち合わせてなかったので、あげられなかった。かわりに飴をあげた。


次の遺跡を見ていると、いつものように子供が営業掛けてくる。いつものように断ると、今度は100円玉2枚を見せてきて、両替してくれとのこと。

!!騙されるところだった!

さっき、子供が「コインをくれ」といったのは、コレクションなどのためではなく、観光客に両替してもらって現地通貨を取得するためだったのだ!

子供の無邪気な気持ちを信じてコインをあげようとしたのに、やつらは最初からドル紙幣の取得手段として外貨を取得しようとしていたのだ!何と汚い!何と狡賢い!

まぁ、こっちも100円玉なんて要らないんで、両替に応じなかったけど。


さて、さらに別の遺跡を見ていると、この度最大のシーンを目の当たりにする。

バイク事故。

入り口に入ろうとした瞬間、後方で悲鳴があがる。

振り返ると、バイクと人が2人飛んでいた。

おそらく、ノーヘル二人乗りしていたバイクが、駐車場からバックしてきた車の後部に接触したのだろう。

バイクは4メートルくらい、ドライバーは5メートルくらい、後ろに座ってた男は10メートルくらい飛ばされていた。

ドライバーはすぐに起き上がっていたが、後ろの男はピクリとも動かなかった。周りにいた人が心臓マッサージしていた。

私は、何もできないし、あまりじろじろ見るのも良くないと思い、とりあえず遺跡を見ることに。

しかし、事故が気になってそれどころではない。

私もバイクで移動しているわけだし、今後も乗り続けることになる。したがって、明日はわが身。死の不安が現実味を帯びて迫ってくる。

遺跡内を適当に歩いて戻ると、そこにはもう事故の痕跡は無かった。

ドライバーのサンに、「今そこで起きた事故を見た。君も見ただろう?俺は死にたくない。注意してくれ。」というと「care?」とどうやら「care」が通じないらしい。「safeやslowly」といって、何とか通じたみたい。「I trust you!」って最後に言うと全部分かったらしく「OK!」とか言ってた。


そして、怖くなった私は、もうバイクに乗りたくないので、ゲストハウスへ戻る。

途中でドラゴンフルーツを買う。サンがついでになんか果物を買って、一つくれた。

「どうやって食うんだ?」って聞くと、丸かじり。林檎みたいに丸かじり。

「なるほど」といって、まねして見るが、硬い。

あごが弱く、矯正中(ブリッジは取れている)の私にはかなりつらいし、渋くてまずかった。

とはいうものの、捨てるのは申し訳ないので、後で食うといって、部屋で捨てた。

そして、後で思ったのだが、皮のまま食ってよかったのだろうか?食中毒の恐れがあるのではないかと不安になる。


ゲストハウスに戻ると、暇なので、外のハンモックでブラブラしながら本を読む。

蚊に刺されまくる。


その後、ゲストハウスで知り合った日本人の方と近所の老舗レストランというところへ行く。

正直、カンボジア料理は口に合わない。というか不味い。

お茶も置いていないみたい。

影絵を上映していたが、理解できなかった。


帰りにコンビニでシャンプーと髭剃りとジュースとアイスを買う。

日本のスーパーと同じくらいの値段。

どれがシャンプーか分からなかったので、店員のお姉さんに聞く。

お姉さんは日本に憧れているみたい。でも日本は高いからいけないって嘆いてた。

もし私が石油王で、カンボジア人が大好きだったら招待してあげても良かったのですが、あいにく石油王でもカンボジア人が大好きというわけでもない。悪く思わないでね。


そんな感じで2日目が終わる。