東京・新宿 輸入ピアノ.com オーナー伊藤のひとりごと

他愛もない日々のつぶやきを、徒然なるままに。


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私は、emailや手紙も含めて、何か文章を書く時に、「実は、・・」という書き出しが多いらしく、友人たちからは「実は、文学」と名付けられて、揶揄とも賞賛?ともつかないレッテルを貼られている。 

私は、そんなに気にしてはいないのだけど、多分そうなのだろう。文学の新しいジャンルを開拓しつつあるという信念をもって、今日も「実は、」から書き出すしかない。 

 

 

実は、以前から名前だけは知っていたポーランド人のピアニストに初めて会った。 

ミハウ・ソブコヴィアク(Michal Sobkowiak)が彼の名前だ。彼は、福島市にある福島学院大学で教鞭をとっており、その関係で私の会社の福島支店に何度か訪れていただいたようで、名前だけは知っていた。 

 

 その彼に、とある要件があって、 mailを認めようとして、日本語にしようか、それとも英語の方がいいのか迷った末、とりあえず英語で送ってみた。そしたら、もちろん英語で帰ってきた。それから、何度も英語でやり取りし、10日ほど前に顔を合わせた。 彼が私の新宿の店に来てくれたのだ。

 

 

「イトウサン、コンバンハ、ハジメマシテ。」 

 

 

全く流ちょうな日本語だった。来日、12,3年になるということで、当然と言えば当然だ。その晩は、遅くまで飲みながら話し、とうとう兄弟の契りまで結んでしまった。 

 

その晩、私は彼が最近リリースしたCDを一枚頂いた。「Jazz Loves Chopin」というタイトルだった。しかし、私は数日、仕事仲間や友人たちとの酒の席が続き、そのCDを聴くことができなかった。

 

先日、遅い帰宅後、漸くプレーヤーにそのCDをセットし、ヘッドフォンをつけてスイッチを押した。

 

古い友人にしばらくぶりに会った時の懐かしさと、会いたかった人に初めて出会えた時の初々しい喜びが、何の矛盾もなく、私の心を満たしていった。

瞼に涙が溢れそうになりながら、多分身体も少し震えていたかもしれない。

 

何曲か聴き終わったとき、涙は治まっていたが、震えは少し続いていたかもしれない。 

 

そこで私は思った。

 

「一瞬これは何かの病気なのではないか。」

 

だったら、誰かに早く病気をうつしてしまわないといけないと思い、何人かにスマホで、私の窮状を訴え、私の震えは止まった。 

 

 翌日、所用で私の店を訪れたまだ若いピアニストにそのCDを聴かせると、バッグの中からティッシュペーパーを取り出し、目頭を押さえていた。これで私は、この病気から完全に開放された心地がした。 

 

 おおもとの彼、ミハウは今バリにいる。次に会う約束をしているので、それまでに体調を十分整えておかねば。 

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