走行距離の伸びている車というのははっきりと二極化する。

きちんと整備やメンテナンスをしていて、車に対しての大切にしているというオーナーの気遣いなどが、コンディションに如実に現れるものである。

今回紹介するCLS500AMG仕様だが、もともと下取りで入庫してきた車だ。

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最初、下取り車の情報聞いたときは10万kmが近いCLS500ということで、できれば販売したくないなぁと言うのが本音だった(笑)

それから実際に実車を見たとき、全く違う感想を持つに至った。

なんといっても内外装の程度が良いというところが第一印象だった。

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そして、よく試乗インプレッションでも言うのだが、ナビゲーションが新しいモデルで、かつ上位機種のものであるという事は、こういった予算感の車を検討するにあたっては非常に大きなポイントだと思う。

ナビゲーションの型式はカロッツェリアのAVIC-VH0099で、取り付けまで含めると30万程度の費用が当初はかかっただろうと思う。
【カロッツェリアAVIC- VH0099の概要】

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実際に販売価格と照らし合わせて見てみるとわかるのだが、こういった装備が当初からされているというのは年式や走行距離、型式だけでは測れない車の価値を左右するものであると言えると思う。

このナビゲーションはフルセグのテレビが走行しながら見れるというのはもちろんだが、ナビとしての機能、また実際の道路前方をミラー横に設置されたカメラで画面に映し出すというような機能も付いている。

前回の車検ではATFの交換、フロントのエアサスの交換などを実施している。

この車の修理でコストがかかるとすれば、リスクとして出てくるのが実はエアサスとミッションの故障ということになると思う。

そういった意味では、エアサスの交換とATFの交換をしたことで、リスクが軽減されているというのも嬉しいポイントだと思う。

CLSは低く構えられているボディーラインがクーペのようなスタイリングで、セダンとは一味違う独特の魅力がある車だと思う。

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このサイズで4人乗りという割り切ったシートレイアウトをとっているが、リアのヘッドクリアランスの低さなどを鑑みると、そういった思い切ったレイアウトにしたというのも納得できる。

実際の走り心地だが、エアサスの恩恵は街中でもすぐに実感することができ、レクサスのようなふわふわ感があるわけでもなく、硬すぎるということもなく、非常にメルセデスらしい走りを実感することができる。

車内の静粛性というのは、わりとすぐに実感できる。車の中から電話をしていて、相手方に動いてる車内から電話をしているというのがわからないというようなことが何度かあった。

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こういった車内の静粛性というのも、快適な移動には大切な要素だと思うので、この辺もコメントとして付け加えておきたいと思う。

この車にはAMG仕様のエアロも装備されていて、非常にスタイリッシュなのだが、特にリップスポイラーなどは段差や坂などを走行する際には気をつけないと、うっかりと割ってしまうという危険性がある。

あと、装備ではGPSレーダーも装備されている。

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これも車を購入した際についてなければ、新たに付けたいと思うアイテムの1つだと思うので、それらが最初から付いているというのも嬉しい。

どういった人がこの車を選ぶのだろうか。

走行距離が伸びていること、また年式から考えたときに次に乗り換える時にはおそらくリセールバリューというのはあまり期待できない。

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中古車を選ぶ際に、こういった割り切った感覚を持つのも割と大切だったりする。

実際に乗ってみるとわかるが、非常に先進的なデザインは時代を先取りしてしている感が強く、古さを感じさせない。

現在のクラシックカーの高騰となぞらえるのは少し趣旨が違う気もするが、

新しい=最良

と言う感覚ではなく、この型式のこのデザインが好きだというようなこだわりで乗るというのも1つの個性ではないだろうか。

それが、より予算として低く抑えられるならば、好きな人にとっては二重に嬉しいものではないかと思う。

購入する時点では、おそらく内外装と機能面で満足いただける状態で引き渡すことができると思うが、問題は購入してからがこの車との生活が始まるということだ。

その中では、故障のリスクや燃費、車検の費用など気になる要素というのは少なくないと思う。

先ほども申し上げたが、大きなリスクと言うのは事前に軽減しているということを考えると、選択する際の一助となるのではないかと思う。

アクセルを踏み込んでいくと5000ccの306馬力のエンジンが伸びやかに噴き上がり、シフトチェンジもスムーズにパワーを伝達してくれているのがわかる。

こういったところで、微妙なシフトのショックなどがあると、今後の不安要素として課題を抱えてしまうということがあったりするが、そういった不安を全くと言っていいほど感じさせないコンデションだ。

燃費はカタログ内で7.0km/Lだが、実際の燃費はおおよそ5.0〜6.0km/L位というのがユーザのレビューなどでも読み取ることができる。

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タイヤはフロント TOYOタイヤ 7分山245/35R19
リア TOYOタイヤ7分山275/30R19

ただし、このぐらいの実燃費であれば、その代償として得られる快適性や満足感というのは、十分に元を取るといえるだけのものがこの車にはあるのではないかと思う。

どうしても、こういったインプレッションや動画などを通じて魅力を伝えていかないと、年式や走行距離だけで判断されてしまうというのが今の中古車購入をしていく際の実情ではないだろうか。

逆にこういった情報に出会うことで思わぬ良い出会いを果たすという方もたくさんいる。

そういった機会を作るというのは販売をしていく中での1つの醍醐味だと思う。

また、アフターにおいてもOEM品などを使った修理の提案や提案などしていくことで、購入した後のサポートもしていければと思う。

同じ位の程度のもの、また同じ位の装備のCLSの提案していくと言うのは割と難しいと思うということは、この車を販売していくアドバンテージがあるということを再認識させられる。

整備記録簿は
2006年3月3日の新車点検時記録簿、
2006年2月28日
2007年2月27日、メルセデス1年点検10,254km時
2008年2月1日、メルセデス1年点検19,076km時に燃料タンク
2017年 10万km時 ATF交換
2017年 フロントエアサス交換
対策済み、ドアミラーケーブル対策済み。

年式と走行距離だけで検索できない魅力を発見していただく一助になればと思う。

【Car Concent Costオフィシャルサイト】

【CLS500AMG仕様販売サイト】