All-on-4 ( オールオン4 ) 

つらい入れ歯がその日のうちに、とりはずしの要らない歯に

固定式の歯が1日ではいるインプラント治療






その昔、2006年に、Nobel Biocare社の依頼で、私が作成したAll-on-4 治療コンセプトのご案内の資料。



2005年にリスボン マロ・クリニックの研修を受け、その後単身で2006年3月に同クリニックのレジデントコースを受け、

帰ってきてから、この依頼を受け、最初の症例の写真を配置してこの資料をNobel Biocare社と協力してつくりました。

あっという間に、16年もたち、症例数も600症例となりました。

毎日、オールオンフォーの症例とそのメンテナンスをしています。

オールオンフォー治療専門クリニック、マロ・デンタル札幌です。(審美歯科治療、インプラント治療もやっています。)

 

 

この資料は、あちこちのHPやブログなどで、利用していただいています。

私ももう一度、紹介しようと思います。

 

監修: マロ・デンタル札幌 院長 木村洋子

 

 

入れ歯がガタガタする。支えとなる歯が揺れて硬い物が噛めない。きちんと発音できない。合わない入れ歯をしていると、生活の様々な面に影響が及びます。


 

 

インプラントは、 天然の歯とほとんど変わらない機能と外観を回復できる治療法です。 

 

インプラント治療とは? 

インプラント治療は、失われた歯根の代わりにチタン製の インプラント (人工歯根)をあごの骨に埋め込み、その埋め込められたインプラントに人工の歯冠をネジで固定する治療法です。

また、歯を1本失った場合から全部の歯を失った場合まで、幅広いケースに対応できます。天然の歯とほとんど変わらない感覚で噛める、自然で美しい歯を手に入れることができます。

ノーベルバイオケアについて 

1965年にスウェーデンのブローネマルク教授により、世界で初めて骨と結合するインプ ラントが歯科医療に臨床応用されました。
ノーベルバイオケアは、ブローネマルク教授が発見した、骨に結合する近代インプラントシステムのパイオニアです。
ノーベルバイオケアのインプラントシステムは一番長い歴史を誇り、世界 70 カ国以上で使用されています。

本数の少ない最先端のインプラント治療法 All-on-4 ( オールオンフォー )

All-on-4 ( オールオンフォー ) は、総入れ歯をお使いの方や多くの歯をなくした方のための最先端のインプラント治療法です。

従来、すべての歯を失った方にインプラント治療を行う場合、骨の移植をした り、8〜14 本のインプラントを埋め込むの が一般的でした。そのため手術時間が長くなり、術後の腫れも大きく、費用がかさむという不安要素がありました。

 

従来法インプラント

All-on-4 は、奥のインプラントを骨のある部分へ斜めに埋め込み(傾斜埋入)、力を広く均等に配分することにより、最少4本のインプラントですべての人工の歯を支えることに成功しました。上記のような 不安要素を解消することができました。手術や費用の負担を必要最低限に抑えた新しいイン プラント治療法一それが All-on-4 ( オールオンフォー ) です。

All-on-4 は、Nobel Biocare社が、Dr. Paulo Malo(当院と契約するマロ先生その人です。)と契約して得た治療コンセプトです。けっしてオールオン5やオールオン6は認めないというのが彼の考えです。

 

All-on-4 ( オールオンフォー ) の治療例

All-on-4 before after
All-on-4 の利点

たった一日で取りはずしの要らない歯に

All-on-4 ( オールオンフォー ) は、埋め込められるインプラントの数が “4本だけ” となります。

骨の移植なども必要ありません。抜歯からインプラントの埋め込み、仮歯の装着まで、1日で行うことが可能になりました。 

All-on-4 のイメージ

つまり、今まで使用していた歯や入れ歯が手術当日まで使え、その夜には新しい4本のインプラントで支えられた仮歯で食事をとることができるのです。(手術そのものは上顎だけの場合、約1時間半前後。上下顎の場合は、約2〜3時間で終わります。その後、歯をつくる技工士さんの作業があります。)

All-on-4 ( オールオンフォー ) は、1日で固定式の歯が入る画期的な治療法。

たった1日でお口元が劇的に変わり、さまざまな入れ歯の悩みから解放されます。 

All-on-4 ( オールオンフォー ) による治療の流れ 

All-on-4 の流れ

STEP1: レントゲン写真を撮り、全体的な治療計画を立てます。お口の中の型を取り、かみ合わせを確認。手術後に装着する仮の歯をあらかじめ作製します。 
STEP2: 抜歯が必要な場合は抜歯をします。歯ぐきを切開してインプラントを埋め込みます。麻酔をしてから行うため、痛みは感じません。 


STEP3: インプラントを埋め込んだ後はしばらく休憩します。(最近は、休憩なしですぐに仮歯が入ることが多いです。) 


STEP4: インプラントを埋め込んだ数時間後には仮の歯の装着ができます。最短で2時間くらいで完成します。
 1日で治療可能(お口の状態により、仮の歯の装着が手術翌日以降になる場合もあります) 


STEP5: インプラントの埋め込みから約3〜6カ月後に、強度が高く、美しい仕上がりの最終ブリッジと交換します。

All-on-4 の仮歯と最終補綴物

最終ブリッジを取り付けた後はご自分の歯のように噛んで食事ができます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。今回は「All-on-4 ( オールオン4 ) つらい入れ歯が1日で固定式の歯になるインプラント治療」のNobel Biocare社で作成した資料を転載しました。

 

私、木村洋子は、この資料作りから始まり、ノーベルガイドを使用した日本で初めてのオールオンフォーの治療を成功させました(この資料に使用している写真です)。 

現在は、オールオンフォー専門クリニックとして、マロ・デンタルチーム(世界最大歯科医料チーム)と提携して、治療に励んでいます。現在600症例のオールオンフォーの治療を経験し、患者様のニーズに合わせ、熟練したチームでの最高の治療を目指して日夜邁進しております。

また、外科(インプラント埋入)、補綴(同日のブリッジ、最終的に入れるインプラントブリッジ)を分業ではなく、全て私が担当しております。

 

次回は、オールオンフォーと噛み合わせとDawson Methodについて書きますね。