朝、中学時代の友人から、花園中学陸上部の監督であった恩師浦川 愉先生の訃報が入りました。88歳だったそうです。


84歳の時、陸上部のOB四人でお正月に訪問した時には、楽しく昔話をし、帰りには畑の野菜をたくさんいただきました。その後も、マスターズ陸上の85歳以上のクラスで全日本3位だったことを残念そうにお知らせいただきました。優勝を狙っていらしたので。私がマスターズ陸上に参加すると言うと、無理せずに体を作ってからゆっくり参加しなさいとアドバイスしてくださいました。

中学一年生から所属した陸上部、浦川先生は、全国レベルの選手を育てる有名な監督でした。大した成績もあげてなかった私を、諫早で開かれた全日本ジュニア九州支部の合宿に推薦してくれた先生。


この合宿には九州地区の全国トップ3位までの選手が招待され、私のようなボチボチの自費参加の推薦選手とともに一週間の合宿をして、全日本コーチの指導を受けました。


この合宿は、中学校一年生の私にとって、ものすごい経験でした。日本のトップクラスのコーチの指導と、講義に計り知れないワクワクする経験をさせていただきました。この経験を13歳でしたことはその後の私の人生にとって、いかに素晴らしいことだったかは歳を取るにつれよくわかるようになってきました。本当にありがたい経験をさせて戴きました。

その後、私は全日本クラスの成績ー全国2位などを出し、後は実力で招待参加することができました。


この経験がなければ、その後に訪れた父の入院、そして高一での父の死、母の代わりに弟達の面倒を見ると言う人生の苦しい時期を乗り越えることはできなかったと思います。

今、別の陸上部の友人から電話があり久しぶりに話しましたが、浦川先生のおかげで、自分に自信を持って頑張れている自分があり、こうして50年以上も付き合える友達を作ることができて幸せだと話しあったところです。
浦川先生、本当にありがとうございました。

あなたがいたから、今の私があります。心より感謝いたします。


「継続は力なり」

花園中学陸上部 部訓