何かに興味を持ったらどんどん進めないと気がすまない。一杯の豆イカが、そんな私に火をつけました。

 

そうだ!釣り船というやつに乗ってみよう!誰かが誘ってくれるの待ってられない!初心者歓迎とネットの釣り船サイトにも書いてある!それもヒラメが今は旬らしい。ヒラメなら釣れたら最高!

と言うことで、小樽のとある船に電話。

 

「あの、初めてなんですけど」「うちは午前2時半から出るし、きついよ!初めてなら、小樽シェイクに紹介するからそこへ聞いて。」とのこと。お断りされました。そこで小樽シェイクへ電話。明日午前2時半前に色内小樽運河に来てくださいとのこと。えー、やっぱり2時半。早い!でも初心者でも大丈夫みたい。長靴と、クーラーとライフジャケットを持ってきてくださいとのこと。そこで、また釣具屋へ。釣り船は桜マークのものしかダメらしい。それはなんと20000円以上!!高い!すぐやめたらもったいない!一回試すだけかもしれないのに。無駄にならないかなあ。悩むこと数分。ええい!買いました。堤防から落ちた釣り人がライフジャケットつけてなくて亡くなったと言うニュースが流れていました。命には代えられません。それにしても釣具屋は未知の世界。奥が深い。そのうちにここにきて通ぶった会話できるようになるのかなあ。歯科業界の話なら少々できるんですけど。

 

 

さて、夜中の船は寒いだろうと考え、スキーウエア着用して厚着して夕方の6時から寝て、準備。(スキーウエアは間違いでした。魚臭くなりました。そして素人っぽい、多分。)

午前2時過ぎに、小樽運河へ。そこにはライトを照らした魚船が。

 

 

さて、ヒラメの釣り方です。昨日、YouTubeで勉強しました。餌は鰯などの生き餌で、頭に針を通して、しゃくる、かかったらヒラメ40秒。などなど。席について、周りを見回すとみなさん、自分のお道具一式持ってきた達人ばかり。初心者なんていません。あれ?と思いましたが、船長がやさしく手早く餌の付け方と釣り方を教えてくれたので、一安心。

餌は、えーっと、冷凍氷下魚!生き餌では? どうも北海道では生き餌は使わないらしい。その代わり三角バケという特殊なオモリを使って死んだ魚を生きてるように見せるやり方のようです。三角バケこれが重たい!さらにずっと休まず振り続けなければならないらしい。

 

 

いよいよ夜の小樽港を出港してポイントへ。午前、確かに午前、でもこれ夜釣り。言われたように振り続ける。どうも皆さん釣れているらしい。私にはヒラメは来ない。竿は重い。600グラムらしいけど、ふり続けたら、絶対明日手が使い物にならなくなるかも。こんなことしてていいのかな。初心者コース2時間半と書いてあったけど、夜明けぐらいに帰るのかなあ。だいたい釣れるのかな、といろいろ疑問が湧いてきます。それからずっと体勢変えながら振り続けても変化なし。振り方についてしっかり教えてくれましたか、なかなか難しい。夜明けを迎えしばらくして、後半で釣れました。後ろの席の通の人が、おー釣れたね。ちっちゃいね!と一言。ちっちゃいんですね。確かに。でもいいんです。釣れたんだから。

 

38センチでした。そのあとはアタリなし。でも、釣れた後の気分は最高。いい景色と餌のおこぼれに預かろうとするカモメたちの小競り合いを見ながらの釣りは、釣れなくてもなんだか気持ちが良く。さらに、おお、これは最高のエクササイズと前向きな気持ちが!体幹も鍛えられる気がしてきました。何しろゆらゆらする船の上でずっと重い竿を振り続けているのだから。夜が明けて光に満ちた海、小樽ニシン御殿の裏側からずっと先の方は、風景も素晴らしく、それだけで満足。


 

船が小樽港に戻ったのは、なんと9時半。7時間の釣りでした!ちょっとびっくりしました。ハード!

ヒラメ、38センチ上等!と思ったら、船長が、小さいから煮付けにでもしたら!とのこと。

いやいや、刺身にしますよ!

と言うことで、初めての釣り船、ヒラメゲットで終了。

 

 

 

 

 

夜は美味しいお刺身とカルパッチョ、骨の唐揚げ、あら汁。余す所なく頂きました。ありがとうございました。

ヒラメ最高! 翌日もそんなに痛くないし。まだまだやれる、かな?

つづく。