本州のほうで、使い回しのインプラントで、トラブルが起こっているそうです。
この先生は脱落したインプラントを滅菌パックに入れて洗浄し、また入れていた
そうです。

これがもし本当だとすると自殺行為としか言えません。
なぜならば、脱落したインプラントは絶対骨に付かないからです。
骨に付かないものを何度入れても絶対失敗するので、失敗の数が増えるだけです。

成功したインプラントは、骨とくっついています。骨統合しています。
簡単にいうとインプラントの表面に限りなくぴったりと接しています。
最新のインプラントはこの接する面を最大にするために表面を粗くしたり、ねじを
細かく切ったり、大きくしたりといろいろな工夫をしています。

一方汚染されたインプラントをどんなに洗っても、粗い表面の中に入り込んだ
タンパク質成分などを取り除くことは困難でしょう。
インプラントは基本的に普通の滅菌ではなく、放射線で滅菌されているほど
厳密な滅菌が行われているのです。そうでなければくっつかないのです。

もし他人のタンパク質が付いたインプラントを骨の中に埋め込まれたら、
それは、身体の中にはいった異物として、排除されます。その時には化膿し、
炎症が起こるでしょう。まさにこれらは身体の中にはいった異物を排除するための
機構だからです。

この先生はNB社のインプラントを使用していなかったようです。
NB社では、脱落したインプラントは、新しいインプラントと
取り替えてくれるシステムがあります。
さすが、世界でトップシェアを誇るメーカーだと思います。
ここのインプラントは値段も世界でトップのようです。しかし骨統合する
インプラントを初めに販売したメーカーとして、数々の研究や開発にお金を
かけ、最善のインプラントをめざしているので、それも必要かと思います。
インプラントのメーカーでは、全く研究や実験などをしていないところも
あるそうです。これはまた怖いと思います。


適正な金額で適正な治療を行うことが大切ですね。