PMTCについて③ | インプラント研究所ブログ:あなたのお口の設計士が描く未来の歯科医療

PMTCについて③

随分寒くなりましたよね。今日の東京は雨でございます。
秋から冬に近づいてきましたが、皆様は体調など崩されてはおりませんか?

さて、毎日PMTCについて話をさせて頂いております。
3回目の本日は、昨日お話したキーワードから続けたいと思います。

>繰り返しますが、歯周ポケットには偏性嫌気性菌がいるのです。
>さあ、皆様もお気づきになりましたでしょうか?
>歯周ポケットの細菌を的確にやっつける為には、空気がキーワードになると思いませんか?


この様に昨日のブログの終盤に記載させて頂きました。
歯周ポケット内の嫌気性菌には空気(酸素)を使えば良いのです。

そこで私のクリニックではイリゲーション(歯周ポケットなどを綺麗にすること)時に
超音波でプラークを洗い流す方法をとっております。


もう少し詳しく説明させていただくとポケット内に入っても痛くない細いチップ
(もちろん刃なんてついてませんよ)
を使用して超音波振動と水洗いでプラークをポケット内から外へ洗い流します。

イリゲーションを行う直前までは、
あまり空気に触れていなかったポケット内を超音波チップで
クリーニングすることでポケット内に新鮮な空気が入るわけです。
そういたしますと、理論上は嫌気性菌は生きにくくなると思いませんか?

また2次効果として、水で洗い流しますので、患者様の気持ちもすっきりするみたいです。
ですから、私は患者様も喜んでいただける事と、私の考えによってこの方法を行っております。

少し宣伝になってしまうかもしれませんが、
私のクリニックでは、スタンダードなPMTCプランは大きく2項目で構成されております。
①イリゲーション(歯周ポケット内のプラーク除去)
②歯面清掃   (歯冠部のプラーク除去)

以上でございます。

プラーク除去に関しましては、さらに3つの項目から構成されております。

【スティン処理】  スティンを除去します。
         (スティンとは歯の表面に付着した歯のくすみ・黄ばみです。外因性着色といわれます)

【プラーク除去】  専用のラバー製のカップで歯の表面と裏を、ラバー製のチップで
          磨きにくい歯と歯の間のプラークを除去いたします。

【コーティング】  虫歯予防にフッ素コーティングいたします。
          勿論セラミックなどにも影響の無いフッ素を使用しています。

先ほどの超音波チップを使用して水で流すイリゲーションと
3つで構成されている歯面清掃の行程を45分で行います。
ただし、予防治療ですので自費扱いとなります。
もし、ご興味のある方は一度試してみてください。

ちなみに昨日のブログでも述べさせて頂きましたが、
一旦綺麗にした歯周ポケット内の嫌気性菌が元気に復活をするのは
約3ヶ月後になります。その間に再度PMTCを行うと、歯周病などは格段に減少すると思います。

少しお話が変わるかもしれませんが、私の歯科医としての治療方針は
【かみ合わせ】【歯周病治療】でございます。

そして、将来の目標のクリニックは
【痛くなって行く場所】→【痛くなる前に行く場所】にすることです。
私は真剣に予防治療に向けて真剣に取り組みたいと思っております。

PMTCはあくまでも予防治療です。
予防とは健康であるから予防であり、痛んでいれば治療になります。
現在、日本の保険制度では予防には保険が適用されません。

ここに現代歯科の問題点も含まれていると感じております。
患者様に必要性を訴えることが出来ていないのが歯科業界かもしれません。

今日も長くなってしまったので続きは明日に持ち越します。
私が行いたいPMTCやクリニックのお話を聞いてください。

○本日もご一読、ありがとうございました。

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ありがとうございました。
(あなたのお口の設計士:長谷川浩之)

千代田区品川区の歯科でドクター兼理事長を務めております。
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