水戸市の被害は大きい。
水戸市は海岸沿いではないので津波は来なかったため、東日本大震災直後にマスコミは茨城県の被害状況をほとんど報道しなかったために、水戸市の被害状況は全国的に知られていない。
東日本大震災直後から、停電、断水などと不便な生活が続いた。ガソリンや食料品のは足りず、商店に並んでも商品はない。
水道が使えず、風呂に入れないのは、現代人にとって大きなストレスになったようで、「ご老公の湯」という高級-パー銭湯には、1000人が来たといわれている。一人2500円で、一日で2500万円を売り上げたほどです。
お金はあるが物資はなかった水戸市、常磐自動車道も不通になり、鉄道の被害は大きい。
これは、JRが報道陣に公開した、常磐線水戸―勝田駅間にある武田宮前踏切周辺の写真です。
この武田宮前踏切周辺は、緊急停止した下り特急列車が残り、電架柱も傾いたままになっているのがわかります。
地震でレール下の盛り土が沈下した影響で、長さ約100メートル以上の長さでレールが波打ち、大きくゆがみんでている。
土浦―勝田駅間で修復が必要な箇所が確認できただけでも500か所以上になるという。
JR水戸駅(水戸市)もホームや線路の損傷は激しく、大規模な修復工事が必要な状態。
ホームに掲げられた「水戸」の看板は外てしまい、、垂れ下がった。水戸駅の天井や壁の一部も剥がれ、南口と北口を結ぶ通路のコインロッカーも倒れ、歩道をふさいだ。
5月になっても駅の南口の補導周辺の修繕工事は続いている。
水戸駅の南口の歩道広場の被害も問題で、もともとの地盤が沼地だったこともあり歩道をつなげる継ぎ目はズレ、下から見ると柱の高さが違っているのがわかるが、現在は立ち入り禁止にならず、使われている。
駅の南口にあるホテルテラスザガーデンの向かいにあるビル(マンション)もコンクリートの建物全体にひびが入り危険を感じる。そのマンションでは、ヒビを埋める応急処置をしたまま、今でも多くの住人が住んでいる。