2010年7月30日、大阪市西区のマンションで幼い男児と女児の2遺体が発見されました。
同日、行方がわからなくなっていた風俗店店員の23歳の母親は死体遺棄容疑で逮捕された。
同年8月10日、府警西署捜査本部は、置き去りにしたまま外出し、幼い姉弟を殺害したとして、母親を殺人容疑で再逮捕した。
「6月下旬、部屋のドアを粘着テープで固定し、2児を閉じこめたまま家を出た」と供述。
2児が脱出できないよう居室の室内ドアだけでなく、玄関ドアにも細工した痕跡があったそうです。
母親は、「ご飯も水も与えなければ生きていくことはできないとわかっていた」と供述 している事から、当然殺人罪の容疑になるわけです。
刑法第199条で、殺人罪は、死刑、無期、5年以上の懲役となっております。
今までは、虐待で親が子供を死亡させても殺人に問われるケースが稀でしたが、稀なのがむしろおかしいですよね。厳重に処罰して欲しいです。
罪 名 | 該当法 | 法定刑 | 量刑例 |
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殺人罪 | 刑法第199条 | 死刑、無期、5年以上の懲役 | 主たる罪が殺人罪の場合
傷害致死などの罪の場合 親が子を死に至らしめた事件の場合 |
保護責任者遺棄致死罪 | 刑法第219条 | 3年以上の有期懲役 | |
保護責任者遺棄罪 | 刑法第218条 | 3月以上5年以下の懲役 | |
死体遺棄罪 | 刑法第190条 | 3年以下の懲役 | |
量刑例:殺人事件・判例 罪名別判決例 - まさかりの部屋 |
- 保護責任者遺棄致死罪と傷害致死罪は同じ法定刑(3年以上の有期懲役)
- 殺人罪、保護責任者遺棄致死罪は、裁判員裁判対象の罪