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防災講師高貝正芳の「いのちを守る@プロジェクトJAPAN」

 防災講師。宿泊防災訓練「いのちの体験教室®️」を考案・実施「生き抜くぞ!」を合言葉にいのちを守る活動行っている。企業、学校にてテロ、防災セミナーを行う人気のファシリテーター。

 

能登半島地震・トヨタの対応をBCP的に読む

 

地震のあと、
「工場を止めるか、動かすか」で迷った経験、ありませんか?

実はここに、
BCPが“絵に描いた餅”で終わるかどうかの分かれ道があります。

今回の能登半島地震。
トヨタの動きは、BCPの教材としてかなり示唆に富んでいました。

 

 

【共感型】
まず「止める」――それ、簡単じゃない

 

地震直後、
トヨタは北陸・中部を中心に工場・生産ラインを一時停止しました。

被害の全容がまだ見えない段階で、
あえて「念のため止める」。

これ、言うほど簡単じゃないですよね。

  • 納期はどうする?

  • 取引先に迷惑がかかるのでは?

  • 判断が早すぎたと言われないか?

▶ それでも止めた 

 

BCP的に見れば、これは教科書どおり。

  • 無理に稼働しない

  • 二次災害・労災を防ぐ

  • 人命と安全を最優先する

“分かっているけど、できない判断”を即断できた
ここが最初のポイントです。

 

 

【意外性型】効いたのは「地図」ではなく「関係性」 

 

トヨタが強かった理由は、
単なる被災マップではありません。

平時から、

  • どの部品が

  • どこで

  • 誰によって作られているか

を、かなり細かく把握していました。

その結果、

  • 能登・北陸の被災サプライヤーを即座に特定

  • 代替生産や在庫融通の検討を早期開始

▶ 東日本大震災の“痛い経験”を、 


ちゃんとBCPに落とし込んでいた。

「サプライチェーンの見える化」
システムよりも「人と関係の備蓄」だった、という点が意外です。

 

 

【実用型】取引先を「切らない」BCPという選択

 

今回、特に印象的だったのがここ。

被災した協力会社に対して、

  • 生産再開までの技術支援

  • 必要に応じた人の派遣

  • 無理な納期要求をしない調整

短期の効率よりも、
「一緒に立ち直る」ことを優先しています。

 

▶ BCPの言葉で言えば、


「自社単独」ではなく
全体を守るBCP

 

中小企業や自治体にとっても、
この考え方はそのまま応用できます。

 

 

現地任せにしない。本社主導の危機対応

 

トヨタはすぐに災害対策本部を立ち上げ、

  • 情報の一本化

  • 判断の集中化

を実施。

現場判断は尊重する。
でも、全体最適の判断は中央で行う

 


▶ 「現場に丸投げしない」→「本社が責任を引き取る」

この役割分担が、かなり明確でした。

 

 

復旧」で終わらせないBCP

 

トヨタのBCPは、
復旧=ゴールではありません。

今回も、

  • 情報が詰まったポイント

  • 判断が早すぎた/遅すぎた場面

を検証し、
BCPや調達戦略に必ずフィードバックする前提で動いています。

 

▶ ここが
「訓練で終わらないBCP」

 

 

BCP的ひと言で言うと

 

トヨタの能登対応は、

止める勇気

つながりを守るBCP

平時の準備が9割

を、そのまま実行した事例。

 

 

 

「トヨタだからできた」のではない
『判断基準を決めていたからできた』

 

さて、
あなたの組織では
「止める判断」
誰が・何を基準に・いつ下しますか?

 

 

 


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