「もし明日、大地震が起きたら…」 そう考えて、お水や非常食を準備している方は多いはず。
でも、「いつもの食パン」がいつまで買えるか、真剣に考えたことはありますか?
実は、どれだけ製パン工場が健全でも、私たちの手元にパンが届かなくなる「小麦粉供給の致命的な弱点」があるんです。
結論からお伝えすると、パンの主原料である小麦の備蓄・加工基地は、そのほとんどが「南海トラフ地震の津波・浸水エリア」に集中しています。
「工場が内陸なら大丈夫じゃないの?」
「スーパーにはすぐに在庫が並ぶのでは?」
そう思われるかもしれません。
しかし、実際のハザードマップと物流の仕組みを読み解くと、
非常に厳しい現実が見えてきます。
今日は、私たちの食卓を守るために知っておきたい「小麦粉とロケーション」の切実なリスクについてお話しします。
■ なぜ「海沿い」がパンの命運を握るのか?
日本のパン用小麦は、約9割が海外からの輸入に頼っています。 そのため、巨大な船が着岸する太平洋沿いの主要港に、小麦を保管する「サイロ」や、粉をひく「製粉工場」がセットで建設されています。
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静岡(清水港)
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愛知(名古屋港)
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大阪・兵庫(大阪港・神戸港)
これらはすべて、南海トラフ地震で甚大な被害が想定されているエリアです。 ハザードマップを重ね合わせると、多くの輸入拠点が「津波浸水想定区域」の中に位置していることが分かります。
■ ハザードマップから読み解く「3つの物流リスク」
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サイロの浸水と塩害 津波でサイロが冠水すれば、中の小麦は一瞬で使用不能になります。
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ガントリークレーンの故障 船から小麦を荷揚げする巨大クレーンが壊れると、代わりの小麦が届いても陸に上げられません。
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東西の動脈分断 たとえ他地域の工場が動いていても、東名・名神などの主要幹線道路が寸断されれば、パンを運ぶトラックは立ち往生します。
■ 今日から私たちができる「食卓の守り方」
「パンが届かないなら、どうすればいいの?」
その答えは、「物流の終点」にいる私たちが、あらかじめ備えておくことです。
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ロングライフパンを多めにストックする 常温で数ヶ月持つパンを数日分余分に持つ「ローリングストック」を。
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「パンの代わり」を準備しておく 乾麺やアルファ化米など、小麦供給が止まってもエネルギーを補給できる手段を組み合わせましょう。
港湾の復旧には数ヶ月単位の時間が必要です。
私たちが数日〜1週間分を持ちこたえる準備を持つことが、社会全体のパニックを防ぐことにもつながります。
おわりに
当たり前にある「朝のパン」。 その背景には、海を越え、港を通り、複雑なルートを通って届く仕組みがあります。
一度、お住まいの地域のハザードマップを開いて、
「食べ物の入り口(港)」から自宅までのルートを想像してみませんか?
皆さんが備えている「おすすめの保存パン」があれば、ぜひコメントで教えてくださいね!
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