日本の法律が、男女の区別を身体的特徴を基本としてきたところ、先日、最高裁が、このような判決を出したから、混乱が生じ始めていますね。（←私は、基本を崩すべきでは無かったと思います。なぜなら、既存の法令で”男”または”女”という文言を使うとき、それは、身体的特徴を前提にしている筈だから。それゆえ、判決で精神による区別を是としたことは、大量の法令が見直しを強いられる可能性があり、かつ、それが社会を混乱させる原因にもなると考えられるから。）
そして、本日は、女性になるための手術を済ませた既婚男性が、性別変更を認めて欲しいと申し立てている旨のニュースが。
そもそも、（性別がらみの問題だけでなく）ごく一部の人たちの悩みや苦しみを解消しようとすると、複数の法令改正等が必要になり、その施行により膨大な行政コストがかかり、加えて、社会の慣行も大混乱に陥る可能性があります。
なので、ごく一部のための法令改正or制定って、どこまで対応する必要があるのでしょう？（←従来と異なる判例が出れば法令の改正or制定を要する事態になる可能性があります。）
この点、国会も、政府も、そして、立法府への強い影響力を有する裁判所も、よーく考えて仕事をしていただきたいですね。