どんよりした天気の京都競馬場で行われた第86回菊花賞は、1番人気のエネルジコが4コーナーで先頭に並びかけると、最後の直線でじわじわと差を広げ2着に2馬身差をつける快勝で最後の一冠を手にした。![]()
2着に2番人気のエリキング、3着に13番人気のエキサイトバイオが入り、3番人気のショウヘイは14着に敗れた。
エネルジコ騎乗のクリストフ・ルメール騎手は前週の秋華賞(エンブロイダリー)に続いて2週連続G1勝利で、このレースは23年ドゥレッツァ・24年アーバンシックに続いて史上初の三連覇を達成した。
雨が降りしきる中、今年も“ルメール×シルクレーシング(※)”が躍動した。
(※:シルクレーシングはエネルジコのオーナーで、秋華賞を勝ったエンブロイダリーも所有。)
ダービーの“前哨戦”である青葉賞を勝って一躍“ダービー候補”に名乗りを挙げたが、調子が整わず無念の回避で秋に託した。
菊花賞トライアル(セントライト記念・神戸新聞杯)を使わずステップで使ったのは夏の新潟記念。
初めての古馬相手にどこまでやれるか分からない中、勝ち馬とは僅差の2着とデビュー4戦目で初黒星を喫したが、古馬相手に対等に戦えることに手応えを感じた。
早めの栗東入りで調整も順調に消化していざ本番へ・・・
行き脚はそこまで速くないのはいつものことで、今回もゆっくりしたスタートに。![]()
最初の3コーナーでエリキングがハミを噛む中、エネルジコは落ち着いて後方からレースを進め、逃げるのではと予想されてた武豊騎手騎乗のマイユニバースはスタートで遅れて最後方に。
1周目のスタンド前を通過して向こう正面に入るところでマイユニバースがじわじわと前に進出し、それにエネルジコも後ろからついて行く形になり、さらに後ろからエリキングもついて行く形に。![]()
2周目の3コーナーでマイユニバースが一気に前につけるとエネルジコもついて行く展開になり、迎えた最後の直線でエネルジコのスピードが一気に加速し後続をじわじわ引き離しにかかった。
最後は伸びたエリキングに2馬身差をつけて、今年が“ラストクロップ”のドゥラメンテ産駒最後のクラシックホースとなった。![]()
この勝利でルメール騎手は23年ドゥレッツァ・24年アーバンシックに続いてレース史上初の三連覇を達成し、同時に“年間100勝”も達成した。
(なお、ルメール騎手のG1三連覇は18〜20年の天皇賞(秋)以来2度目。(18年:レイデオロ、19・20年:アーモンドアイ))
“菊花賞三連覇”についてルメール騎手は「信じられないです」と笑顔を見せた。
スタートは相変わらずゆっくり出た感じのスタートだったが、それでもルメール騎手は「距離が長いから時間があった。後方でじっくり脚溜めました。」と落ち着いた騎乗を見せ、「2周目の向こう正面で外が空いて、豊さんの(マイユニバースの)後ろにつけてベストポジションが取れた。最後は長い脚を使ってくれて良かったです。」と理想的なレースができたことを振り返った。
21年菊花賞でタイトルホルダーが産駒初のG1制覇してから4年、ドゥラメンテ産駒最後のクラシック挑戦は最高の形で幕が降りた。
今回もこれですね。
結局最後はルメールかい!![]()
今年も秋華賞・菊花賞とG1連勝したルメールさんはすごいね!![]()
秋華賞同様に今回も豊さんさんの後ろをつけての競馬で、それが見事にハマってとうまさが光っている。![]()
ただインタビューで2週連続G1制覇について「2週連続」の言葉を忘れて「ニホンゴワスレタ・・・」とお茶目なところも見せてスタンドのファンを笑わせてくれてと、さすが“千両役者”ってとこですね。![]()
残念ながらその後エネルジコは屈腱炎を発症してしまったが、元々体質的に弱いところがあるので仕方ない。
とりあえずまずはしっかり治して再びターフに戻ってきてほしい。
そしてルメールさんは今週の天皇賞(秋)はマスカレードボールに騎乗だから、今週もG1勝てるのではと思っていいかな?![]()
2着に敗れたエリキングはスタートしてすぐにハミを噛んで落ち着かなかった。
それでも最後は2着に持ってこれたので、これはすごく評価していい2着と思っていい。![]()
今回のレース観たら京都記念とかに出たら普通に勝てそうな気がするね。![]()
3着にエキサイトバイオは驚いた!![]()
前走ラジオNIKKEI賞を勝って“ぶっつけ本番”でここにやってきた。
1800m→3000mと一気に距離延長して正直厳しいと思っていたが、そんな不安を一蹴する激走にビックリした。![]()
ラジオNIKKEI賞→菊花賞というローテはフィエールマンがこのローテで勝った例があり(←ただし、ラジオNIKKEI賞は2着だった。)、その再来はできなかったが今年5月に結婚した荻野極騎手が久しぶりに存在感をアピールした。![]()
最後は4着のゲルチュタールに騎乗していた坂井瑠星騎手と“同期”の叩き合いも見応えあった。![]()
書く時間がなくて気がつけばもう土曜日・・・
明日は秋の天皇賞だから予想も考えないといけないし、また書かないといけないな。![]()
大変だけどとりあえずレースが始まる前までにちゃんと更新できるよう頑張ります!


















