「フユイチゴ」   大崎弟




抜き差しならぬ人生の問題を抱えて生きてきた


数学の問題は、どんな難問でも専門家なら解ける


人生の問題にも、哲学者とか、宗教家とか、精神科医とか、


それらしい専門家はいる


彼らの書いた本をたくさん読んだが


ぼくの抱えている問題は


彼らにも解けないということが分かった


人生の問題は、自分で解くしかないんだな


どうしたらええろう


若い頃のぼくはジタバタ悩んで若ハゲになった


中年の頃は夜中にひとり詩を書いてなぐさめた


晩年が近づいたある日気が付いた


神様は、問題を解こうとする人には


次々と果てしなく難しい問題を出す、よくない趣味を持っておられる


そうとは知らず、ぼくは必死で格闘してきた


人生の問題に解決できるものなんかない


寂しい人をみんななぐさめることなんかできない


ぼくにできることは「精一杯」、それだけだ、仕方あるか


ぼくは近頃


神様にそう言い返すんだ




我が県の県教育長さんである大崎博澄さんの詩です。


地方の新聞で、毎週日曜日に一つ掲載されております。


母がよく大崎さんの話をするもので、


私もいつの間にか目を通すようになっていました。


とても和むのですよね(´ー`)