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あるナンパ師の日常

2016年年初に1年交際した女性との結婚の話が流れた37歳。
それを機にナンパ師を目指そうとする男の日常。
略してあるナンパ師の日常。

相手の話を丁寧に聞くこと。



これは本当に、本当に大切なんだと思う。

沈黙を埋めようと話を紡ぐ傾向がおれにはあるのだけれど、沈黙を楽しめないと上のステージに行けない気がしている。

沈黙で不安になる。

ふわふわした気分になる。

そして視線が絡みあう。

アイコンタクトで不安を共有して笑う。

そんなイメージ。



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昨日もLINEのIDを渡したあとに話の流れで

「とりあえず登録しておきますね」

って言葉を聞けたのだけど、それ以後も不必要に言葉を紡いでいたなぁと。

会話や情報のオーバーフローが続くと人は防衛的になる。

みずから関係の進展する種を摘んでいたように思う。



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相手の人に気に入られようという思いは正しい。

ただ、こちらの言葉に気を良くしてくれるからといって言葉のシャワーを浴びせると自分の話ばかりする退屈な人になってしまう。

話を引き出すこと。

沈黙の中でアイコンタクトやボディランゲージで楽しむこと。



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人は自分のことにしか興味がない

という基本原則をもっと意識する必要がある。

その上で相手に心地よい場を提供するように意識する。



最近変わったことがあるとすると、以前は相手の目をみず前のめりに語ることが多かったのだけど、今は相手の目をみて言葉を以前より引き出せるようになった気がする。

今月はひとの言葉を以前よりもっと拾っていきたい。



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「経験よ」

と言ってくれたひとのことを以前すこし書いたけれど、3月に色々と経験を積んだ結果かもしれない。
今日の昼仕事場兼自宅に元カノが遊びにきて、ちょっと買い物にいくかってときに最近お気に入りのストールがどうにも見当たらない。

これは昨日3件飲み歩いていてそのうちどこかで置いてきたなと。

日没後に2件目のダーツバーにTelするとないですね~
との返事。

ということは3件目のバーやなと思いTelするとありますよ~気づかなくてすみません
との返事。

その電話の間に機種変しようとケータイショップに寄ったら胸のおっきい黒髪でちょい地味な身長162cmでむっちりした店員さんがいたのでとりあえず口説いてた。

彼氏いないでも1年半思ってる人はいるっていうから、じゃあ1年半前におれとも出会ってたらどうする?ってクエスチョン。運命に順番は関係ないよねとかウンタラ。

メシに誘い出せなかったのは要反省。
気迫が足りず呼吸が少し上ずっていたように思う。
なにかを話すにせよ相手の呼吸、相手のリズムに合わせて言葉を紡ぐことができていたのではないか、などと思うわけです。


で。
iPhoneの新しいやつ入荷したら連絡しますね、私の休みの日を教えておくので入ってる日にまた来てくださいねとのこと。
その時に再度口説こうかなと。

連勤の最後の日を狙って行く予定。



ちなみにストールは3件目のバーにありました。
昨日、いや一昨日かな、なにかの拍子に英語のTwo Wordsつまり"Give Up"というフレーズが頭に浮かんだ。

とりあえずポスタルサービスのGive Upを部屋に流してみた。

悪くない。

それを二周ほど聞いた。

さらに時間のある時はその音楽を流したずっと。

そして、最近女の子にパッションを感じない自分の内心を覗いて気付いたことがある。



別れた女性のことが好きなのだと。



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これがこのblogのオチなら東京大学物語の夢落ち張りにがっかり感が漂うってのは分かる。

もっとナンパしろよみたいな。

あるいはその成果を書けよ、みたいな。

三月はネトナンで調理師の子を引っかけたりもしていてそれは書いてなかったりする。

ついでだからかいつまんで言うと、とあるアプリで知り合いライン移行し通話を重ねてからうちに来る流れに。

「行っても手を出したら帰るからね」


というのはフラグで、ごはんのあと

「肩とか凝ってるよね、マッサージするよ」


と言いベッドに寝かせてマッサージからの流れという王道パターン。



そういうのはいいんです。



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昨日読んだコミュニケーションの本のなかにこんなことが書いてあった。



「彼女があなたに興味がないならもう連絡を取ってはならない」




これにはもう本当にドキッとした。

心臓が飛び出るかと思った。

何百回も電話したりはしないけどね、先々月の話だと一年前にナンパして何度か遊んだ女の子を飲みに誘って、



今月は結婚式で忙しいからのエクスキューズ、



これで普通は気付くのだろうけれどおれは粘って次は、



いまいい感じの人がいるのというエクスキューズ、



気遣いのできるなんていい女性なんだろう! 

しかしおれには意図がくみ取れなくってしばらく粘って、誘うのを諦めた。



おせーよって話ではある。



そんな自分の勘違いや思い違いがその本にはいろいろと書いてあった。



それを読んで思ったことは、元カノと付き合っていた時に自分はえらい、えらかったって思い込んでいたこと。

経済的な負担をしている自負がそうさせたのかもしれない。

ただ女性に必要なのは、ほんとうに必要なのは心の糧で、それを与えられていなかった。



・ただ抱きしめてくれること
・話を聴いてくれること
・自分にだけ注意を向けてくれること
・褒め言葉
・素敵な言葉がけ
・ちょっとした愛のメッセージ付きの花束
など





ということに気付いたのが4/1の午前3時ごろ、飲みから帰った時。

その三時間半後に元カノからメールがあったのでしばらくやり取りをした。

その中で上のことを伝え、自分の至らなかったところを伝えた。

と同時に、彼女がおれの心の糧として与えてくれていたものへの感謝を伝えた。

今日仕事帰りに寄るという。

ふたりはどうなるんだろうな。

さっき不燃ごみを捨てに行く途中に思っていたのは彼女と一緒にいたときに彼女は世界で一番きれいだよとおれはほぼ毎日言っていて、彼女が去ってからその言葉に懐疑的になっていて、単純におれのそばにいてくれる女性が彼女でおれのそばにいてくれる女性は尊いから、毎日それのそばにいてくれる彼女は世界一尊いという三段論法を組み立てていたのかと冷めて目でみていた自分がいた。

そして昨日の帰り道もガールズバーの帰りにひとりのんびりと酔った風に歩く子がいて、追いついて声をかけようかと思った、一瞬ね。

んで信号待ちのところで並んで横顔をみるとたしかに若くてかわいい。

ただ、すぐに目を逸らしたおれは先へと進んでいた。

オナ禁のせいだと思う、盛り上がる息子のググググっとした衝動がまるでなかった。

やりたいから性欲を隠して愛を語ることが以前はあったがいまは無い。



ふわふわーっととした気持ちでダーツバーに入ってカウントアップを2ゲーム遊んで退店し、同い年の方がやっているバーに少し立ち寄り世間話を30分ほどして帰路に就いた。



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エイプリルフールに二か月前に別れたひとからメールが来て、おかしい。

ぜんぶウソでしたってオチでもいいんじゃないかな。

デイヴィッド・ボウイも歌っていたし、We can be heroes, just for one day. って。

一日だけならヒーローになれる。

今日ぼくはヒーローになろうと思う。

一日だけでも。