今回、紋別に来た最大の目的は流氷を見ることでしたが、残念ながら訪問した日は流氷が沖合に戻ってしまいました。
シンプルながらインパクトのある「ガリンコ号」のポスター。
今回乗船したのは「ガリンコ号Ⅱ」。1997年(平成9年)に作られた2代目の船だそうです。
なお、2021年(令和3年)には、3代目となる「ガリンコ号ⅢIMERU」と合わせて運航されているそうです。
オホーツクタワーに向かう歩道から撮ったガリンコ号Ⅱ。(別日に撮影)
オホーツクタワー3階から撮ったガリンコ号Ⅱ。(別日に撮影)
ガリンコ号の流氷クルージングは約1時間で、オホーツク海の沖合の流氷をめがけて進んでいきました。
出港後すぐ、オオワシの姿が見えました。オオワシは1970年(昭和45年)に国の天然記念物に指定されたほか、1993年(平成5年)には国内希少野生動植物種に指定され、現在も環境省のレッドリスト(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されているそうです。
出航して約20分、流氷のある場所にやってきました。波がなくなって一面氷だけになるので、船が氷を砕く様子に見入ってしまいました。
写真中央が氷を砕くドリルで、厚さ40cmまで砕くことができるそうです。この場所は冷たい風を直接受けるので、手がかじかんで感覚がなくなりそうでしたが、あっという間にガリンコ号は港に戻りました。
ガリンコ号の次は、北海道立オホーツク流氷科学センターへ。流氷に関するたくさんの展示物や映像を見学することができます。
氷点下20℃を体感できる厳寒体験室。防寒着がないときは、ダウンコートを無料で借りることができます。写真は流氷が展示されている様子、。
地下に降りると、「-20℃」の表示がありました。確かに階段を降りるにつれ、冷気が強くなった気がしました。
-20℃の環境下では、シャボン玉も凍ります。ふわふわ漂ったシャボン玉は、ゆっくり地面に落ちましたが、触ってもはじけることなく、膜は「薄いたまごの皮」のような感じでしょうか。ちなみに、膜をつついても、穴が空くだけでした。
このシャボン玉をどこかで見たと思って後日調べてみたら、プラバルーンと似ていますよね。
「竜巻発生機」。床の近くに設置されたファンと、超音波加湿器により数十秒で竜巻を発生させます。写真は竜巻ができあがった状態ですが、安全にも配慮されており、手を入れても飛ばされることはありません(^^)。
「流氷発生機」。回数が-1.8℃以下になってから霜を入れると、その霜をきっかけに氷の粒ができはじめます。
日本で一番クリオネが入っている水槽。
「カニの爪」オブジェ。
紋別は短い滞在時間でしたが、充実したひとときを過ごすことができました。