東京ステーションホテルの4階には宿泊者専用のゲストラウンジ「アトリウム」があり、バイキング形式の朝食ビュフェを楽しむことができます。

(部屋で朝食(洋食または和食)のルームサービスにも対応しており、こちらもよく利用されているようです)

 

(本記事の内容は宿泊時(2020年11~12月)のものです。最新の感染症対策等の情報は、公式ホームページで確認ください。)

 

写真中央、台形屋根部分が「アトリウム」です。(この写真のみ、2017年11月撮影)

もともとは屋根裏部屋だった場所を、復原工事の際に食事ができる空間へと改造したそうです。

 

朝食時間帯は、6:30~11:00でした。テーブルごとのソーシャルディスタンスも保たれています。そのため、定員が少し減少したようで、私が訪れた時間帯(7:20頃)には20分程度待ちました。

 

冒頭にあった台形屋根部分の高さは9mもあり、開放感ある空間となっています。写真左側(八重洲口側)の屋根部分から採光していますが、建物自体が重要文化財のため、復原工事の際、文化庁に申請して、屋根の改良を許可されたそうです。冒頭の写真からは、高さが9mもあるとイメージがつかないですよね。

 

壁面のレンガは駅舎創建当時のものがそのまま残っており、アトリウム内のあちこちに趣と歴史を感じることができます。

 

 

さて、スタッフの方に案内されて着席後、机上には東京駅丸の内駅舎が描かれた敷紙、そしてカトラリーセットが置かれました。

紙のケースに格納されたカトラリーセットには、銀メッキが施されたプラスチック製のナイフ・フォーク・スプーンと、木製の箸、お手ふきが入っていました。食事中はカトラリーセットにマスクを挟み込むことができます。

 

最初にスタッフの方から会場内での諸注意を受け、お皿を取りに行きました。

100種類以上もあるメニューから自由に選ぶことのできるビュッフェスタイルの朝食ですが、感染症対策のため、お皿にはプラスチックの蓋がかけられています。

本日のプレート。

 

洋食コーナー。

 

和食コーナー。

 

パンコーナー。焼きたてのパンが、こまめに並べられていました。

 

フルーツコーナー。

 

デザートコーナー。ムースには金箔がまぶされていました。

 

ヨーグルト。ソースも小分けされた容器に入れられていました。

 

そして、パティシエ特製のケーキ。アトリウム内でデコレーションしたケーキを、その場で切り分けていただけます。

 

 

一部のメニューはカウンターでシェフに注文し、その場で調理いただきました。

黒毛和牛のビーフシチューをソースにしたオムレツ。ソースはこの他に、トリュフの塩ソースなど、計3種類ありました。

 

バターとしらすのトースト、右奥はアボガドを器にしたエッグベネフィクトなど。

 

左下のお粥のような物は「雪消飯(ゆきげめし)」。出汁入りのご飯に豆腐と大根を入れたもので、江戸時代からある料理だそうです。

左上のお味噌汁は越前ガニの足が入っていました。

また、右上の小鉢は鰻丼。ここで鰻をいただけるとは!

 

以前から気になっていて、一度は訪れたかった「アトリウム」での朝食ビュフェ。ホテルの宿泊プランを見て、当日料金で4,000円を超えるため高いかな?と思っていましたが、お値段以上の価値があると感じました。ホテル宿泊前にインターネットで調べていたところ、このビュフェ目的に東京ステーションホテルに宿泊する方もいらっしゃるとか。その理由も、なんとなくわかった気がします。美味しい料理にスタッフの方のホスピタリティー。そして、クラシックでレトロな空間で、優雅な時間を過ごされるのはいかがでしょうか。