生田&海宝に魅了された、舞台映像配信TOHO MUSICAL LAB.
劇場からの配信 TOHO MUSICAL LAB.を視聴しました。土日は予定があり、昨日の月曜アーカイブで観ることができました。時間延長に感謝!アーカイブなので、先に舞台をみて、インタビューを見て、もう一度舞台を見ました。気に入った場面や歌をくり返し観ました。1作目の「CALL」は今、劇場に行けない全ての劇場関係者や観客の思いを伝える作品だと思いました。わざと観客がいない中で演奏するバンドが自分の思いを語ります。妃海風 さんと、木村達成さん以外は始めて観る方ばかり。役の設定が 俳優ではなく、バンドで、それなのに「かもめ」の話題があったり、すこし、テーマがはっきりしないように感じました。場所も森の中なのか劇場の中なのか、???で終わりました。でも、元気いっぱのふうちゃんに、可愛い田村芽実さん。謎の男・・・設定はひとではないのかな?ドローン?の役の木村達成さん、など、それぞれが自分の思いを伝えている舞台でした。2作目の「Happily Ever After」には驚きました。まるで、良質の映画を見ている様。心にふれ、涙が出ました。寝室で日記を書く少女、生田絵梨花さん。自粛により、家にいる父と母の関係に悩んで、それを書き記しています。そのまま眠りにつくと、夢に青年が現れる。それが海宝直人さん。互いに「自分の夢にあなたが現れた」といいます。会話するうちに、互いに自分が求めていた人だと気づきます。夢が覚めたら会えない…いや、現実の世界できっと会える・・・と、舞台は終わります。まずストーリーがわかりやすい。今、自粛の影響で人間関係が難しくなっているいる、多くの少女が悩んでいる状態についての話ですが、。実は自粛のまえから、常に、人間関係に過敏になって悩んでいる少女。そして青年もほぼ同じ悩みを持っている。二人の表現が違うのですが、言いたい内容は一緒。とても多くの方が共感できる悩みだと思います。そして、だんだんひかれあう、初恋かな。それにセリフがいい。一番私が好きなセリフは「頭に浮かんでいるどの言葉を選択すればいいかわからない」という少女に、青年が「どの言葉を選んでも、僕に伝わる気持ちは同じだ」というセリフ。涙が出てしまった。みんなそんな相手に巡り合いたいよねぇ。ダンスも素敵少女の分身だと思いますが、rikoさんという少女のダンサーが二人の間で踊ります。「モーツァルト」のアマデのような感じ。二人の演技、特に生田絵梨花さんの表情が繊細。映画のよう。少女が青年が私と同じ気持ちを持っていると気づくときの「目を丸くする」表情が本当に可愛い。生田絵梨花さんをとてもいとおしく感じました。海宝さんはとにかく台詞の声がいい。寝室で二人だけなので、演技は映画的です。ささやくようなセリフが活きています。そして、圧巻だったのは美しい歌声。今回はストーリーも当て書きですが、当然歌も当てて書いています。生田絵梨花さんの 今回のようにやさしく響かせる歌声は絶品ですね。今までこんなに美しい歌声の持ち主だとわかっていなかった。いつものミュージカルでは力の入った歌声が多く、美しさがわかっていませんでした。そして、海宝直人さんの歌声。美しい高音。今までの曲ではわからなかった声の美しさがはっきりわかりました。ジャージーボーイズでフランキー・バリ役は中川晃教さんしかできないといわれていますが、海宝さんの声はフランキー役をできるのではないかと思いました。当て書きだから、配信のみのミュージカルだからこそわかる歌声でした。ミュージカル界の現在最高の姫と王子の組み合わせ。今だからできた奇跡の配役(二人ともお忙しいから)。今回の配信だけで終わるのはもったいない。英語字幕を付けて海外にも配信して多くの方に見せてほしい。また、地上波放送で多くの方に見せてほしい。DVDも出してほしい。など、要望したいです。舞台配信がいろいろ企画されていますが、アーカイブでないのが多く,途中から見れなくなることが心配でしたが、今回私のPCでも、テレビにつなげてみることも、どちらも綺麗に見れることがわかり、ホッとしました。来週から劇場に観客を入れて配信する企画がいろいろあります。全て見るとなかなかの金額になります。とりあえず来週の花組公演と再来週のクリエの舞台は配信で観たいと思います。宝塚も東宝も頑張ってください。