息子が産まれて早一年。

数日前に産まれた気がするのに、、、。

振り返ってみれば間違いなく私の人生で一番濃厚な一年だったなぁ。


結婚しなくてもいいや、と思ってた20代。

結婚したいな、と思い始めた30すぎ。

夫に出会って、付き合ってすぐに「この人と結婚したい」と思えた。

それからあれよあれよという間に入籍し、家を買い、海外旅行なんて行ってみたり2人で仲良く暮らしていた。


元々子供は好きじゃないけど、自分の子供はきっと可愛いんだろうな、と根拠のない自信もあり妊活に励んだ。(と言ってもありがたいことにすぐに妊娠が発覚)


つわりに苦しんだし、寝返りも満足にできないし、常に体のどこかが不調だった妊娠期間。

それでもポコポコお腹を蹴る息子が可愛くて可愛くて、早く会いたいなと願ってた。


寒い冬も終わり、お散歩が楽しめる季節に産まれた息子。

出てきた息子を見た瞬間「ほんとにお腹の中に人間がいたんだ」と思った。(最初の感想がそれかい。)

助産師さんたちにケアしてもらってから息子が私の腕の中に運ばれてきたときは多分お互いに少し人見知りしてた。笑

息子はただただ泣いてるし、私はなんて声をかけていいか分からなかった。

でもお腹の中にいた息子は、確かに今、私の腕の中にいて小さくて細くて弱々しいこの子に対して母性がドバドバ溢れるのを感じた。


病院は母子同室が基本だったから、ほとんど寝れなくて睡眠不足はすごく辛かった。

でも夜中にシーンとした部屋にいると、なんだかこの世に私と息子のたった2人だけになったような気がしてとても不思議な感覚になった。

うまく言葉では言い表せないけど、たった2人しかいない世界、それもいいなと思えるくらいに息子が愛おしかった。

あぁ、これが母なのだ、と思った。


すごいすごい、私にも母性があったのか。

こんな素敵な気持ちを経験できるなんて女に生まれてよかったなぁ。なんて思ったほど。


そしてお腹の中にいたときは私だけが繋がっている息子だったのに、産まれてからはみんなも気軽に触れられる存在になってしまった感じがして少し寂しかったりもした。


最初はか細い声で泣くだけだった息子は、すぐに笑うようになり、目が合うようになり、首が座り、寝返りをし、ずり這いをしてハイハイもするようになった。「まんまぁ!」と言いながら特大の笑顔でハイハイ突進してくる息子はとんでもなく可愛い。

そして少し前、ついに1人で立てるようになった。

1年という時間をかけてようやく立てるようになるだなんて、こんなに成長が遅くてよくここまで生き残れたな、人類は、と常々思う。


でも息子が初めて立っちをしたときの誇らしげな顔を私は一生忘れないと思う。

ハイハイしながら振り返って「ママ!ついてきて!」とでも言うような顔をしてる息子の背中が頼もしく感じたりもした。


一年は早い。

早く息子と喋りたい、手を繋いでお出かけしたい。

でもまだまだゆっくり成長してほしい。

たまには寝返りもできなかった頃のあなたに会いたい。


早く成長してほしい気持ちと、まだまだ今のままでと願う気持ち。一生私はこの気持ちの間で葛藤すると思う。


私の手にすっぽりとおさまるこの小さな手がすぐに私よりも大きくなるんだろう。


だからこの先の1日1日のかけがえのない日々を大切にしよう。

愛しいあなたが元気で幸せでいられますように。


1歳の誕生日、おめでとう。

これまでもこれからも大好きな大好きな息子へ。


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