立秋をとうにすぎているのですから、秋の気配があっても

おかしくありませんが、今朝は、涼しくて、目が覚めました。

日中も、夜中もあんなに暑かったのに……。

今日、フランスの二枚目俳優アラン・ドロンさんが、亡くなられたと

知りました。

享年８８歳。

若い頃は、日本の女性を虜にしましたね。

あの、憂いを含んだブルーの甘いまなざしに、ハートをしめつけられ

ました。

友人と、銀座の「喫茶　倫敦屋」で、怪傑ゾロの映画「ゾロ」を

見た後、熱く語ったことを鮮明に思い出します。

「この世の中に、あんなセクシーな人、いるのね……」

当時は、ハリウッド映画よりも、フランスやイタリアの俳優が

出た映画が人気で、そのなかでも、アラン・ドロン出演の作品は。

すばらしいものばかり。

「若者のすべて」「太陽が知っている」「太陽がいっぱい」

「太陽はひとりぽっち」「山猫」……。

ロミー・シュナイダー、ナタリー・ドロンなど、彼の周りの

女性もすてきでした。

さて、「笑点」の小遊三さん、『いないいないアラン・ドロン』

の定番ネタ、どうするのかな。

実像の彼はともかく、夢をいっぱいくれた映画スターであった

ことは、間違いなし。

「そもそも私のすべては、女性のためにあるのです　

　　　by　アラン・ドロン」

合掌。

華やかだった夏の花が、姿を消してきて、まるで神隠しに

あったような殺風景な路地になってしまいました。

今見る花たちは、夏から秋への架け橋のようなお花といって

いいのかしらん。

エキナセア。

中央が盛り上がっていて、ちょっと異様な花形で、最初見た時は、

ぎょっとしたものですが、この暑さの中で見ると、むしろ、愛らしく

感じるから不思議です。

古くは薬草として用いられていたエキナセア。

北アメリカ先住民の間では、やけど、虫刺され、喉の炎症、

歯痛、腹痛、傷などの治療目的で幅広く利用されていて、

「インディアンのハーブ」とも呼ばれているそうです。

花の最盛期は7月〜8月ですが、キク科の植物であり、ドライ

フラワーにもなるので、１０月くらいまで、大活躍。

原産地は、北アメリカ。

キク科・ムラサキバレンギク属（エキナセア属）の多年草。

和名は、ムラサキバレンギク（紫馬簾菊）ですから、原種

は紫。

現在は、いろんな花色がでています。

和名に用いられている馬簾（ばれん）とは、纏（まとい）の

周囲に、房のように垂れ下げた細長い飾りのこと。

纏は江戸時代の火消しが火事場で回したり振り上げたりして

使用した道具。

中央に盛り上がった頭状花の周りを、細長い花びらが垂れ

下がって取り囲むエキナセアの花姿は、初めて見た日本人

には、纏を連想させるものだったのでしょう。

ブッドレア。

チョウが集まるので、英名は、「バタフライブッシュ」。

この家では、毎年、背高く育っています。

きっと、いろんな蝶が来るんでしょうね。

数軒先の女主人も、蝶が来るのを期待して、数年前、この

植物を買ったらしいのですが、ちっとも蝶があつまって

こないので、今年は、どうやら、奥に追いやられています。

ブッドレアは長い円錐形の花穂が甘く香り、藤色を基本に、

白や紫などの花色があり、仲間は、約100種ほど。

花の少ない7月から10月までの長期間、開花します。

和名は、フサフジウツギ（房藤空木）。
ゴマノハグサ科フジウツギ属。

原産地は中国。

ムラサキノマイ（紫の舞）または、

オキザリス･トリアングラリス(三角葉オキザリス)。

日中開花し、夜間や曇りの日は閉じたままです。

葉は、濃い紫色（紫褐色）で、三角形。

冬に地上部は枯れ、越冬し、翌春地上に現れます。

つまり、だいぶ長くこの花を今年も見ています。

紫色の葉を持つ花といったら、他にムラサキゴテン

とか、ありますね。

そのなかでも、三角葉に淡い可憐なピンク色の花

との対比が楽しい。

カタバミ科カタバミ属。

南アメリカ原産で、日本では園芸用として流通。

うっかり、アップを忘れていました。

ルドペキア。

黄色が鮮やかで、いかにも丈夫で元気そう。

この頃の猛暑のなかにあっては、妙に安心感があります。

暑さに強い花で、ヒマワリに似たような花を咲かせます。

キク科オオハンゴウソウ属（ルドベキア属）。

松笠菊。

開花期は、７月～１０月

原産地は、北アメリカ。

暑さになんか、めげないぞ、と思わせてくれます。

時は過ぎゆく。