作者:高村薫
出版社:新潮社(横浜市立図書館)

内容(「BOOK」データベースより)
原発技術者だったかつて、極秘情報をソヴィエトに流していた島田。謀略の日々に訣別し、全てを捨て平穏な日々を選んだ彼は、己れをスパイに仕立てた男と再会した時から、幼馴染みの日野と共に、謎に包まれた原発襲撃プラン〈トロイ計画〉を巡る、苛烈な諜報戦に巻き込まれることになった…。国際政治の激流に翻弄される男達の熱いドラマ。全面改稿

人の事を思うという行為の甘美さと言ったものもあったのかもしれない。

客観性や理論などどうでも良い個人の次元で、生死を前にして真摯にたたずむものにしか分からない、絶対的な何かを感じ取っているのかもしれない

このヤクザの俺にプラハの春の話をしてくれた.俺が柳瀬に借りたんは、小さい希望一つや。人間には理想というものがある.人間は、理想を持つことの出来る動物やという希望一つ。
(プロメテウスの火)
作者:山口昌男
出版社:平凡社新書(横浜市立図書館)

内容(「BOOK」データベースより)
人々とその暮らしを、そして万巻の書物を、世界中を駆け巡りながら見つめ、繙き、考え続けてきた著者が、新たに学問の扉を叩く若者たちに、『ホモ・ルーデンス』を読みながら学ぶことの愉しみを語った―。

文化とか国家とかいうのは、遊びの部分が貧しかったら、全体的に貧しくなる.

文科・理科という区別に関係なく、雑というものを一種の幅として、そこから新しい知的な展開が起こっていく創造的なシステムとみなしてみる.つまり複雑系ですね.
作者:小岸昭
出版社:人文書院(横浜市立図書館)

内容(「BOOK」データベースより)
リスボン、ゴア、マカオ、生月島、五島、天草などの歴史の現場に立ち、イエズス会士アルメイダと棄教者フェレイラ(沢野忠庵)を軸にしながら、スペイン・ポルトガルの改宗ユダヤ人=マラーノと、迫害に耐えた隠れキリシタンの運命を重ね、権力に抵抗して生き続ける人々の姿を照射した力作。

広島よおごるなかれという広島批判も、そして原爆ドームの世界遺産化反対論や修学旅行生広島訪問反対論も、本島氏においてはすべて天皇の戦争責任論に行き着く。痛みの占有という自己中心主義を廃止、痛みの分有という認識を説く本島氏をガリレオのような人と言った人がいたが、私にはスピノザのような人のように思えてならない.

信仰が足りないとするのは、人間の立場からです.仏や神の立場からすれば、転ぶも転ばないも五十歩百歩です。踏絵の前に立たされ、死か棄教かを迫られた人間に、仏も神も踏みなさいとおっしゃるでしょう.

そもそも人間にとって、信仰に殉ずるよりも、生き続けることが尊厳に値する行為なのだという心理が受け入れられない社会においては、夥しい犠牲者の死の上に進行が輝いているだろう.