作者:泉鏡花
出版社:岩波文庫(横浜市立図書館)

(BOOKデータベースより)
冬の桑名の月の夜、うどん屋の店先で酒をあおる旅芸人若者は、なぜか夜空に響く按摩の笛に怯えている。やがておかみを前に3年前の因縁話を語りはじめた同じその頃、旅屋湊屋では、芸妓お三重が旅の二老人に薄倖な身の上を明かしていた。二つの語りの交錯が幽艶な陶酔境を現出する鏡花一代の傑作。
作者:澁澤龍彦
出版社:河出文庫(横浜市立図書館)

狂喜と偽物による幻想の城ノイシュヴァンシュタインを造らせたルドヴィッヒ二世。
神秘思想を体現した二十世紀の魔術師グルジエフ。
数百人ともいわれる用事虐殺を犯した享楽と残虐のジル・ド・レエ候。
ルイ十六世の諸兄を主張した熱狂的革命家サン・ジュスト…。
彼らを魅了した魂と幻影とは何だったのか。そして孤独と破滅とは何だったのか.時代に背を向けた異端児たちを描くエッセイ。(裏表紙 説明文より)

それは、もはや自分自身にとってしか王でない王の趣味。
ワーズワースやユーゴは、純粋に文学的な形でしかロマン主義者ではなかった。彼らはロマン主義者を書いたに過ぎず。日常生活ではブルジョワ合理主義者でしかなかった。ベックフォードとルドヴィッヒ二世のみが、真にロマン主義を生きようと欲した。
作者:角田文衛
出版社:朝日新聞、朝日選書(横浜市立図書館)

平安末の後宮に咲いた艶麗な花・璋子の波瀾の生涯を、精緻な考証によって描いた伝記。崇徳・後白河天皇の生母としての悲傷に彩られた生涯は、「兄弟血で血を洗う」といわれた保元・平治の乱の謎を解く秘められた鍵でもあった。
(出版社HPより)