作者:内田樹
出版社 :文春文庫(横浜市立図書館)
内容(「BOOK」データベースより)
ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」。サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら人類史上の難問に挑む。
・その語の一義的な定義が出来ない ということと、その語が使える ということは水準の違う話である。同じことは、「神」という概念についてもいえる。
・ユダヤ人を創造したのはキリスト教徒であるといっても過言ではないのである。
キリスト教徒たちが問うべきなのは、「ユダヤ人とは誰か?」ではない。そうではなくて、キリスト教徒は自分に向かって、「私たちはユダヤ人に対して何をしたのか?」と問わなければならないのである。
・明治期の「日猶同祖論」を通じて日本人が手に入れようとしたのは、「聖史的=霊的長子権」ゆえの受難という「物語」であった。
・全ての悪を一身に集約している生で、その社会集団を排除すれば社会システムの不調は全て回復するという信憑が存在することそれ自体が第一次的に重要なのである。そのような社会集団が存在するということについての社会的合意さえ成立すれば、それが誰かという推理についてはノープロブレムなのである。
・大衆動員に必要な政治的インパクトは、綱領の整合性や党派の組織性よりもむしろ活動形態の情緒的・審美的喚起力にあることを洞察していた。
出版社 :文春文庫(横浜市立図書館)
内容(「BOOK」データベースより)
ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」。サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら人類史上の難問に挑む。
・その語の一義的な定義が出来ない ということと、その語が使える ということは水準の違う話である。同じことは、「神」という概念についてもいえる。
・ユダヤ人を創造したのはキリスト教徒であるといっても過言ではないのである。
キリスト教徒たちが問うべきなのは、「ユダヤ人とは誰か?」ではない。そうではなくて、キリスト教徒は自分に向かって、「私たちはユダヤ人に対して何をしたのか?」と問わなければならないのである。
・明治期の「日猶同祖論」を通じて日本人が手に入れようとしたのは、「聖史的=霊的長子権」ゆえの受難という「物語」であった。
・全ての悪を一身に集約している生で、その社会集団を排除すれば社会システムの不調は全て回復するという信憑が存在することそれ自体が第一次的に重要なのである。そのような社会集団が存在するということについての社会的合意さえ成立すれば、それが誰かという推理についてはノープロブレムなのである。
・大衆動員に必要な政治的インパクトは、綱領の整合性や党派の組織性よりもむしろ活動形態の情緒的・審美的喚起力にあることを洞察していた。