作者:四方田犬彦
出版社:集英社(横浜市立図書館)

新潮(2007年3月号)に載っていた「先生とわたし」が面白かったので、読んでみた。
大泉黒石、きだみのる、大岡昇平が出てきて、そして江戸の佃島と東京の月島の町の誕生の話から東京という町の都市論へ、最後に月島出身の吉本隆明の詩に現される、出身故郷を忌避したい心情など。
次々と登場する話題。人文的教養の格好良さ憧れてしまう。

東京は銀座から歩いてゆける町・月島。吉本隆明が生まれ、大泉黒石、きだみのる、大岡昇平らゆかりの町・月島。路地と長屋ともんじゃ焼きの町・月島。鍵もチャイムも全く不要な町・月島。狭い路地の奥に居を定めた著者が、この町の全体像を、日本近代化論でも文学論でもあり都市論でもあるという全く新しい形にまとめあげた上質のエッセイ。第一回斎藤緑雨賞受賞作品。(「BOOK」データベースより)