業務提携はできたものの、南北社とは毎月の上京の経費は自分持ちになった。


これ以上、毎月の上京しても、事業は一向に前には進まなかった。


ダイレクトメールが完成して、九州の各県の主要な企業に100通のダイレクトメールを送った。


そのひとつに、大分県カボス協議会から、興味があるとのオファーが入った。


都城の自宅兼事務所から、大分までは車で5時間はかかる。先方は午前10時にして欲しいとの事・・・。


10時に行くのであれば、午前4時には起きて、出発しないと間に合わない。高速道路もないからだ。


そして午前4時に起きて出発した。冬場なので、外は真っ暗だ。途中、休憩などを取り、大分に入った。


さっそく担当者との打ち合わせで、東京で走行する4トン車での活用を望んでいると言う。


都城から大分市までの、5時間の運転はかなりきついものがある。


しかし、契約は取れた。制作原稿は既に用意されていたので、30分でスムーズに打ち合わせは終わった。


せっかく大分まで来たので、打ち合わせが終わったら、市内観光でもしようと思ったが、


そんな、気持ちには慣れなかった。運転の疲れで、そのまま都城に帰ることにした。


打ち合わせ30分。往復の移動時間10時間・・・。やはり電車で来たほうが良かったのか・・・。


南北社に連絡をし、契約が取れた旨を知らせた。業務提携をして初めての売り上げだ。


南北社もUCCブラックコーヒーの契約を取れたと言う。しかし、それは他の代理店からのオファーだった。


それは、自社自らの営業ではなかった。やはり営業部はトヨタ自動車からの出稿の方が、


売り上げがいいことは判っている。100万や300万の売る上げより、トヨタ自動車に泣きつけば


何億の売り上げが上がる。営業部員はそれを良く知っているからだ。


それなら、何故にこの事業案件に手を上げたのが、不思議でならなかった・・・。


そんなことも加味し、私は失望していた。


                           つづく