あのトヨタ自動車の事業部・部長が、私に会いに来るという。


トヨタベンチャーファンドの対象企画に認められたことで、宮崎に来て、直接の面談をするという。


すでに、フリートマーキングを気に入ってくれた企業があり、事実上の第1号車のトラックだ。


その現物のトラックを見たいとのことで、当日にあわせ、トラックを待機させていた。


クライアントは霧島にテーマパークを持つ『きりしま高原・まほろばの里』の12トンのトラックだ。


そのトラックのボディーに、きりしま高原・まほろばの里の全景を写した写真を掲載して、


毎日、都城市から福岡まで行くトラック便である。トラックの中身はアルミサッシを乗せての運行である。


そして、トヨタ自動車事業部担当部長に逢うために、ホテルのロビーで待ち合わせた。


そして、逢った。私は緊張して、第1号車の写真を見せた。


事業部長いわく『この案件は面白いと、社長まで見せて、すでに内部的には勧められている』と言う。


トヨタの社長まで、見せて、内諾を得ていると聞き、私は内心、やった!と思った。


これが事業化になれば、いままでの苦労や、借金などなくなり、新しい分野への進出である。


自宅兼事務所に部長を招いた。6畳1間の事務所で恥ずかしかったが、聞くと、倉庫の中で


ベンチャーに応募した人もいますよと・・・少しは安心した。


しばらくは面談して、早速、現物のトラックを見たいというので、待機させてあるトラック団地に連れて行った。


部長はその迫力の12トン車に感激され、何枚かのデジカメで撮影していた。


昼食時間になり、都城のレストラン・マックに連れて行った。定食でもいいのかと思っていたら、


都城牛の最高のステーキを注文された。ここは、私が持ちますからと言われ内心ほっとした。


この案件は面白いので、事業に向けています・・・そして上場まで考えていると言われた。


上場ですか?この事業を上場までもって行くといわれる。私はそこまで勧めているとは思ってはいなかった。


住友スリーエム、三井火災海上、トヨタファイナンスまで、すでに話しを勧めているという。


そして食後、会社概要まで説明してくれた。本社は都城、支社は東京・名古屋・大阪・福岡・秋田・


愛媛県に営業所を配備すると言われ、資本金は4億8000万円だと聞かされ、さらに驚いてしまった。


そして私が社長で役員はトヨタから1名、住友スリーエムから1名、トヨタファイナンスから1名からの


出向すると言われ、私は言い返す言葉も見当たらなかった。


                                つづく