勤務先のホームの利用者さんは知的障害の方が多いのですが、数人にひとりくらいの割合で精神障害の方もいます。ほぼ、数年以上、入院歴のある方です。


今のホームにもおひとりそんな方がいますが、人一倍気遣いが出来て、人付き合いも上手…いえ、気持ちを察して行動されるので、寧ろ友達は多いようです。

そんな方ですが、やはり時々自身の感情のコントロールが難しくなるようです。


そんなAさんは、私たちスタッフにも同様に接してくるので、私もついつい、自分のこと…両親の話や姉妹の話などをしてしまったのですが、それをとても後悔する出来事がありました。


冬のある朝。

いつも勤務を終えて帰宅する前、日中、ホームにいる利用者さんの為にお茶をポットに用意するのです。ポットのお茶はほうじ茶、冷蔵庫には麦茶を作るのですが、冬の初めのある日、麦茶のパックがなかった事がありました。

いつもきちんと食材を用意してくださる係のスタッフなので、これは理由があるのかしら?と私は少し悩みました。


すると、そのAさんが、

「冬はほうじ茶を冷たくするんだよ。去年もそうだったでしょう?忘れちゃったの?

ねえちゃんと同じで認知症か?」

と吐き捨てるように、私に言ったのです。

幸か不幸か、あまりの驚きに、声が出ませんでしたので、余計な事を言い返さずに済んだのですが…。


姉ちゃんみたいに認知症…ショックでした。姉は無論その場にはいなかったわけですが、そんな言い方ってあるかしら?と。

不摂生で病気になったとか、そんな自分の過失なんて多分ないであろう、認知症。生きていられるのだからまだマシ、かもしれないけれど、わからない、思い出せない不安も大きいであろう、まだ60で認知症となった姉には姉のくるしさがあるであろうに…そんな馬鹿にしたような言い方って、あるだろうか。


言われた言葉が悔しくてて、でも、それが現実であることか悲しくて…すごく腹が立ちました。

一方、でもそれは現実…間違いのない事実でもあって、本当に悲しかったのです。

でもそれは、口にしてはいけないこともまた、私の現実で。病気の利用者さんに意見などできません、私の立場では。


そんなこんなで、ここ暫くは落ち込んでいました。

でも、あっけらかんと明るい姉と現実を受け止め、相変わらず落ち着いている義兄。

私ごときがへそを曲げているわけにもいかない!


さて!!

悩んでいても現実は変わらない…私に出来ることをやっていこう。

つまらない言葉に心を揺らす事なく。



みるく、力を貸して‼️