60代の姉は、2年前に認知症を発症した。今は、夫である義兄と二人暮らし。

そして、相変わらず、極めて明るい。


きょうは

昔の写真を見つけたよ!

という義兄からのLINEに誘われて、お土産のケーキを抱えて姉を訪ねた。


「まろんちゃん、会いたかったぁ…。」

と毎回の、大袈裟だけど嬉しい姉の出迎え😅

キッチンで持参したケーキを皿に取り、コーヒーを一緒に用意する。

フォークはどこ?

と尋ねれば、

この辺の…これでいいんじゃない?

と、いい加減な返事。よくわからないらしい。キッチンもすっかり義兄に明け渡したようだ。

それでも、姉は明るい。

そして、私の心配ばかりしている。


古いアルバムをめくり、子供の頃の話で爆笑。

左利きの姉の左側に私が座り、右利きの私の肘と姉の肘が当たるからと揉めていると、決まって父が、

「食事の時に喧嘩をするな!」

と怒った、という話をして笑い…。

そして、短気な父はよく怒ったが、姉はすぐに泣いて、「ごめんなさい!」と謝ったのでそれで済んだが、気の強い私は口をへの字に結んで絶対に謝らないため、父の怒りはおさまらず…。

遂には、「出ていけ!」と父は激怒して私を戸外へ出そうとするが、私は私で雨戸に掴まって、出されまいと粘る…という展開は珍しくなかった。


そして、父が怒り始めると、祖父母がいつも庇ってくれたという話をすると、姉は、自分は、「小さい者を泣かすな!」

と、祖父母からいつも叱られるのが悔しくてと話だしたが…姉は3度、全く同じ調子で同じ事を話した。無論、本人は全く気付いていない様子。

これは今まてなかったな、と私は少なからずショックを受けた…。


まあ、人の心配なんてしている場合ではなく、それは明日の私の姿なのかもしれないのだけれど。


それでも、姉はあっけらかんと笑い、楽しげにお喋りを続ける。

やはり明るく…それだけは忘れることはないようだ。


もかっちの咳は、相変わらずです…。