────もし────もし?───



「もしもし?大丈夫ですか?」


誰だろうか?

いや、それよりここは何処なんだ?


「大丈夫!ですか!!」


騒がしい女だな…

見た目は幼さを残しているが、この煩さがそれを助長している。

これ以上無視をすると、こちらの耳が持たないかもな…


やれやれ。



「ああ、大丈夫だ。だから、そう大声を出すな。本当に大丈夫じゃなくなる。」

「あ…ごめんなさい。こんな辺境の村に倒れてる人が居たから、びっくりしちゃって…」

そう言いながら、俯く少女。


そうだった、助けて貰ったのにお礼も言っていなかったな。



「気にするな。それと、ありがとう。君が居なければこのまま野垂れ死んでいただろう。」



「いえ、お気にせず。あ、私…エリザベスって言います!エリーって呼んでください!!」


「エリザベス?外国人か?」



「北欧と日本のハーフです!漢字で書くと絵里座部洲です!」



地面に木で漢字を書いている。


ここが何処なのか聞こうと思ったが、笑顔で自己紹介をする彼女を見ていると後でも良いだろう。


と、俺らしくない気を効かせてみる。


名乗られたら、名乗り返すのが礼儀だろう。


「俺の名前は宮島祐司だ。よろしく。」

簡単に自己紹介を行った。

「よろしく!ユージ!!」

───それが、彼女との出会いだった。




続く