やはり朝はやって来た。

スマホのマナーモードを解除し、目覚ましが鳴る前に目が覚めてしまう。
目が覚めて考えるのはちびのことばかり。

電車に揺られ、時間ぴったりに面会。
ベッドに横になったままのちびに会う。
下にしていた顔の左側がむくんでいる。
鼻には鼻血が出たあと。
口をモゴモゴさせて、元気がなく、
心配になって顔を覗きこむ。
「具合悪いの❓️」
「口の中が気持ち悪い。うがいしたい。」
どうやら朝食後、咳き込んで吐いてしまい、そのままにしていたようだ。
ちびは看護師さんたちに遠慮したのか、言い出せなかったのか、我慢してしまったようだ。
うがいをさせると笑顔を見せ、話ができた。
少し元気になったちびに、透析の話をした。

「ちびのおしっこを作るところが壊れて、おしっこが出なくなっちゃったんだ。おしっこが出ないから、体の中のお水が顔に出たり、お腹にたまったりしてるんだよ。だから、体の中の血を抜いて、お水を出してまた血を戻すんだよ。昨日痛かったと思うけど、今日は痛くないから、がんばろう。おしっこが出ればよくなるからね。」

ちびは不安そうだが真剣に聞いて、頷いてくれた。
物分かりのいい子。
子どもなら、いやだとかこわいとか、騒いだりしてもいいのに…と思う。
この子が2歳で別居生活が始まり、3歳で離婚したから、ママを困らせないように育ってしまったのかもしれない。
こんなところで罪悪感を感じるなんて…

間もなく今日の透析が始まるため、面会謝絶になった。
ヒゲの担当医によれば、昨日の透析後、腎機能を見るための数値は下がり、今朝また少し戻ったそうだ。
実際の採血結果をもらい、ニコニコしないヒゲの担当医には、オブラートに包まない現実を突きつけられた思いだった。
今となっては誠意ある対応だと感じるが、このときはちょっとつらかった。
イケメン小児科医なら、もっとニコニコしながら、私を安心させてくれた気がする…

お昼から夕方にかけて、5時間の透析。
痛みはないようで、本を読んだり話をしたりして過ごした。
お昼はからあげ一個だけ食べた。
また吐いてしまうのが怖いようだ。
おやつには出されたかっぱえびせんを喜んで食べた。
透析が終わると、やっと首が動かせる。
ずっと同じ姿勢で首が疲れたと訴え、終わってからウトウトした。

「透析中は動かないで」なんて、誰も言っていないのに、ちびは我慢していたんだ。
ずっと同じ姿勢で、気を張っていたにちがいない。
そのがんばりを感じて、涙が出そうだった。

透析後、5時間で体の中の水分が750cc抜けたと説明された。
おしっこの量も5ccしかなかったのに、40ccに増えた。
むくみも少し取れてきたそうだ。

今日はちびが寝ているところで帰宅家
上の子二人の面倒を見なければ。
泣いてばかりはいられない。
私には子どもが3人いる。
悲しんでいる暇はないのだ!

右矢印続く