入院して2泊した祝日、
イケメン小児科医は何度も病室に来て、転院先の希望を聞いてくれた。

医療費の関係で、住まいと同じ県内がいいのではないかと探してくれたが、
「県外でも構いません。」と返事をし、結局隣県で都会の真ん中にある、駅近の病院で受け入れてくれることになったそうだ。 
ちびは出されたお昼ご飯もほとんど食べられず、横になっていた。
「事務手続きが済んだら、救急車救急車を呼びます。呼べばすぐに来るので、準備してください。」
そう言われ、あたふたする私。
母に電話を入れ状況を説明し、自分の車に荷物を積み、車は後で取りに来てもらうことにした。
救急隊員が到着し、車イスからストレッチャーに乗せられるちび。
イケメン小児科医は、一緒に救急車に乗ってくれるらしい。
看護師さんや、イケメン小児科医その2に見送られ、最新の救急車に乗せられた。

行き先は高速道路を使って一時間半の大きな病院病院
イケメン小児科医は「実は向こうの病院の先生に、ヘリでおいで、20分だから、って言われたんです。でも音が大きくて、びっくりしちゃうからって断りました。」とにこやかに話す。
どんな病院に向かっているのだろう…

到着した病院は、広くて大きかった。
救急隊員とイケメン小児科医は、最新セキュリティの病院に戸惑いながらも先に入り、引き継ぎをしてくれたそうだ。
そして私が病室に案内されたわけだが、
私ののんきは一気に吹っ飛んだ。

PICU 小児集中治療室
心音や血圧のモニターの音が響く。
広いワンフロアに、いろんな音が響き渡る。
まさにドラマの世界。
スタッフは青いユニフォーム。
これもドラマで見た。
ちびはさっそくモニターだらけになり、
マイコプラズマ肺炎のため、隔離された個室に入った。
スタッフが次々来て、レントゲン、採血、エコー。
ドクターなのかナースなのかもわからない。

リネン室のような個室に通され、
集中治療科の医師と腎臓科の医師から、質問や説明を受けた。
医師3名、ナース1名、私。

「通常、溶連菌感染後の糸球体腎炎であれば、2~3週間で自然によくなります。
しかし、検査の結果を見る限り、腎不全を起こしており、尿毒症の危険があります。
これはマイコプラズマ肺炎が関わっているかもしれません。後遺症を残さないためにも、明日の朝まで待って、腎機能が回復しなければ、人工透析を考えましょう。」

その後、万一に備えた書類にいくつもサインした。
緊急時の輸血に同意
緊急時の身体の拘束に同意
本人の予防接種歴
家族構成や病院までの通院手段

頭の中がフル回転だった…
ちびが今どれほど大変なのか、だんだん感じてきた。
腎不全❓️
人工透析❓️
輸血❓️

ちびは夕食を出され、喜んで食べてみたものの、薬と一緒に嘔吐してしまった。
相変わらずむくみがすごい。
尿が出ないので、からだのあちこちにむくみが出ている。
まぶたもむくみ、まるで別人。
私には「大丈夫」と言うけれど、
もうこの言葉を鵜呑みにしてはいけない…

気がつけば転院が決まってから、私は昼も夜も飲まず食わずだ。
でも何も食べたくない。
そんな気力がない。
夜になっていたが、完全看護のICUに泊まれるわけはなく、私は家に帰るのが精一杯だった。

右矢印続く