(1)上座部仏教を信仰している東南アジアは発展途上国が多い?
前回のブログで書いたこと(全7つの疑問)に対する答えを何回かに分けてお話ししたいと思います。
(1)上座部仏教(根本仏教)を信仰している東南アジアは発展途上国が多い?
ミャンマー,タイ,ラオス,カンボジアと,ベトナム南部,インドネシアの一部、これらの地域ではスリランカ系の上座部仏教(テーラバーダ)が中心です。
ところで、仏教の聖典は「三蔵」と呼ばれる次の三つがあります。
経蔵 (sutra) - 釈迦の説いたとされる教えをまとめたもの
律蔵 (vinaya) - 規則・道徳・生活様相などをまとめたもの
論蔵 (abhidharma) - 上記の注釈、解釈などを集めたもの
「西遊記」で知られている唐代の僧・玄奘が最も有名な三蔵法師(三蔵をインドから持ち帰った、又は三蔵に精通した僧侶のこと)の一人です。
残念ながら、現在の東南アジアの上座部仏教では阿含経に書かれているシャカの成仏法・七科三十七道品を修行することなく、三蔵の中の「律蔵」いわゆる「戒律を守ること」を中心に修行が行われています。
簡単に言いますと、シャカの成仏法・七科三十七道品を実際に修行し解脱成仏することが困難なため、また、正しく成仏法を指導できる指導者がいなくなったため、戒律を守っていれば成仏に近づくと解釈するようになったものと思われます。
科学が発達し、生活が豊かになることが即ち人の幸福につながるとは思いませんが、仏教が世界宗教となり世界平和を実現するためには、科学に人が使われるのではなく、科学技術をも制御できる高度な「ブッダの智慧」の獲得が必要です。
そのためにも戒律を守る修行だけではなく、本来のシャカの教えである解脱成仏法を修行・体得し「ブッダの智慧」の獲得を目指す仏教を世の中に広めなければならないと思います。