日本の仏教、そして釈尊の仏教とは?
これまで日本が千数百年かけて中国を経由して受容してきた仏教とは何だったのか?
その答えが書かれた本をご紹介します。
この本は二人の著名な仏教学者によって書かれました。(略歴は下記をご参照下さい)
「バウッダ(佛教)」という本です。(中村元、三枝 充悳共著:講談社学術文庫 \1,400)
「バウッダ Bauddha」とはサンスクリット語で「ブッダを信奉する人」ということです。
我々日本人は果たして本当のブッダの教えを信奉してきたのでしょうか?
世界の仏教研究者がブッダのテクスト(文献)として取り上げ、研究の対象とするものは「アーガマ」のみです。
そして、今や日本の仏教学者もゴータマ・ブッダ(釈尊)を研究する際の唯一のテクストが「アーガマ」です。
仏教を信仰の対象としてではなく、今から約2,500年前に実在しインドのマガダ語といわれる言語を話されたゴータマ・ブッダを研究する時、学者が取り上げるのは「アーガマ(阿含経」という経典のみなのだということです。
ご紹介する本「バウッダ」の中にはっきりとこう書かれております。
第三部 大乗経典 第一章 「大乗仏教とは何か」の初めに、
「釈尊の教え、直接の言行を伝える文献は、またそれらを探求する唯一の資料は「阿含経」=アーガマのみであることを強調しておいた。そこでも歴然としているように、大乗仏教は、釈尊の直接の教えを伝えるものではない。」(P-224 15、16、17行)
この愕然たる事実をここで今治の若い人たちにぜひ知ってほしいと思います。
その上で、これから少しずつ本当の釈尊の仏教というものについても今治の若い人たちにこのブログでお話したいと思います。
実は私の卒業した大学は駒沢大学という仏教系の大学でしたので、一、二回生の時に仏教学を教養科目の一つとして学んでおり、仏教学の基礎は身につけております。(その時の教授は田上太秀教授)
そして、私の家は弘法大師・空海が中国の恵果阿闍梨より伝法された密教の真言宗です。
いわゆる大乗仏教と呼ばれる宗旨の一つになります。
日本の仏教の宗旨のほとんどが大乗仏教ということになります。
それに対し「アーガマ(阿含経)」は根本仏教と呼ばれます。
お大師様を尊敬していますし、家でもちゃんとお大師様を拝んでおります。しかし、現代は既に本物じゃないと生き残れない時代に入っています。
何が本当なのか、全てにおいて自分で見極めるしかありません。
今治の若い人たちよ、一緒に勉強しようではありませんか、釈尊の教えを直接伝える「アーガマ(阿含経)」について。
そして、これらの事実を知ると同時に釈尊直説の「アーガマ」にのみ書き記されている成仏法(ブッダに成るための修行法)を実際に修行して、仏の智慧を一緒に獲得しようではありませんか。
(実はお大師様はアーガマのことをご存知だったようで、ご著書「弁顕密二経論(べんけんみつにきょうろん)」の中にそのことが書かれています。詳しいことはまたこのブログでお話したいと思います)
中村 元(なかむら はじめ 、1912年(大正元年)11月28日 - 1999年(平成11年)10月10日)
インド哲学者、仏教学者。東京大学名誉教授、日本学士院会員。勲一等瑞宝章、文化勲章、紫綬褒章受章。在家出身。
主たる専門領域であるインド哲学・仏教思想にとどまらず、西洋哲学にも幅広い知識をもち思想における東洋と西洋の超克(あるいは融合)を目指していた。外国語訳された著書も多数ある。
三枝 充悳(さいぐさ みつよし 、1923年4月18日 - 2010年10月19日)
日本の仏教学者、筑波大学名誉教授。
- Wikipediaより -
三枝 充悳教授は今月の19日に肺炎のためお亡くなりになりました。87才でした。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。合掌


