卓越した技能者に贈られる今年度の「現代の名工」に米子市夜見町の米子造園会長の長住武美さん(60)が選ばれた。8日、東京で厚生労働大臣表彰式がある。県内では32人目、造園工の職種では2人目の受賞。
「趣味が仕事になった。どこまで続けても飽きない仕事で、終わりがない」。日本庭園の造園工として43年目の長住さんは作業着姿で笑顔を見せた。自然の風景、流れの石組み、せせらぎなどを創造し、日本の自然や四季を感じさせる庭造りが評価された。普通は使わない曲がった木や倒木も利用する個性的な仕事ぶりで知られる。
妻木晩田遺跡(大山町)にある弥生住居の壁に「網代(あじろ)組み」を復元。とっとり花回廊(南部町)のせせらぎ周辺の植栽のほか、個人、企業の庭造りを多数手がけた。一方で、大山山頂の崩落防止のための植栽、大雪で折れた米子市の「潮止めの松」再生などボランティア活動にも積極的に参加してきた。
1970年に旧日野産高を卒業し兵庫県宝塚市の植木生産会社に就職。78年に米子市にある「米子造園」に入社した。10月に代表取締役会長になり、従業員10人を率いる。「庭に心が落ち着くような自然らしさを出したい」といい、最近は洋風の庭も手がけている。
出典:毎日新聞