圧巻でした。


今月2回目の
北上市さくらホール
いってきました。







辻井伸行ピアノリサイタル







1月に聴いて以来になります。



バッハ、ショパン、ラフマニノフ
興味深いプログラムです。




ホールはほぼ満席。
始まる前から
みなさんの期待が感じられました。


バッハはフランス組曲5番。

コンクールなどの課題曲として
1曲のみを取り上げてられることが
多い曲です。

Allemande-Courante-Sarabande-Gavotte-Bourree-Loure-Gigue

全ての曲を
繰り返し付きの
通し演奏を生で聴いたのは久しぶり。


今のピアノでも
バロックってこんな風に弾けるんだ
ということを感じる演奏でした。

バッハっていいなぁ
この曲ってこんな魅力的だったのね

と素直に感じました。



後半の
ショパン 即興曲
1曲1曲が魅力的で。

バッハでも感じましたが、
これまでの印象の
辻井くんの音と違うように
私には感じました。

どこまでも透明感のある美しい音
天使の音
勝手にイメージしてきたのですが、
この日は
迫るものがありました。


上の方の席でした。


ピアノの音が上に立ち上り、
響きがいつものイメージとも
違うのかなとも思いましたが、

ラフマニノフを聴いて
絶対それだけではないと
思えました。

明らかにまたひとつ
別の次元に進まれたように
私には聴こえました。




150年のラフマニノフイヤーの今年
初挑戦しました。

とお話されていらっしゃいました。

既にたくさんの経験を積まれてきて、
それでも尚、
進化する続ける様を
見せられるなんて。

明らかに違う音楽
私には聴こえてきました。





心技体ということが
よく言われますが、
本当に一体化して
表現したいものがそこに現れていたようで。


表現の深さといい、
スケール感といい、
辻井くんは巨匠の域に入っているような
演奏でした。


丁度、
折り込みに入っていた
別の演奏会のチラシに
私の尊敬するピアニスト
メナヘム・プレスラー
の言葉が載っていました。


彼を深く崇拝します
なぜなら、神様はこれから資格を奪いましたが
ピアノで微妙をなすべく
心と体を付与したのです
ショパンの協奏曲をあれほど甘美で優しく
心揺さぶる誠実さで弾ける
私は涙をこらえきれずにホールの外に出ました

────メナヘム・プレスラー
(辻井伸行が日本人初優勝を飾った
「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で審査員を務めた名ピアニスト)




心揺さぶる誠実さ

私が感じたものでした。




鳴り止まない拍手に応えて
アンコールは4曲。



カンパネラは、
これでもかというほどの
速さで弾いているのに、
たくさんの音色の鐘が
なり続けていました。


終わりかなと思ったら
最後に
クリスマスが近いのでと

坂本龍一さんの
戦場のメリークリスマス
弾いてくださいました。



今年亡くなられた方への
リスペクトもあるのでしょう。


カンパネラとは
全く別の世界観。





演奏が始まって
3拍目のところで
鈴の音が聴こえたように感じました。



〇〇のような音色で
とレッスンでもよく言いますが、
鈴の音が聴こえてきて…。

あれはピアノが鳴ったのか
誰かがステージ裏で鈴を鳴らしたのか


何が起きているのか
よく分からないまま
ただ音楽に心揺さぶられました


コンサート後
夫まで
「鈴みたいな音しなかった?」
と言って、
ますます疑問が。




演奏に完全にやられてしまい、
半分、放心状態で
ホールの外へ出ると雪が。





辻井くんからの
プレゼントでしょうか。

いつもなら
雪やだわ…
と思うのが、
戦場のメリークリスマスで終わった
リサイタルの余韻
雪を見ながら
また一段と浸ることができました。



この日は辻井とって
今年ラストのリサイタルだったようです。

私も今年の聴き納めでした。



最高の音楽で終わることができ、
音楽に満たされた時間
心奪われました。


テレビ番組で
小さい時から拝見していますので、
辻井くんと呼んでしまいますが、
辻井さん、辻井さま
と呼ばなければ
失礼な大ピアニストになられましたね。






心揺さぶられる誠実な演奏
素晴らしい時間
ありがとうございました。




















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HP

 






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