油性色鉛筆と水性色鉛筆 | 画家l渡辺美香子の世界(色鉛筆&more)

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渡辺美香子の教室や個展のお知らせ&日常の気づきなどを
お届けします。

こんばんは。


色鉛筆画の渡辺美香子です。



色鉛筆についての記述、

前回は「色鉛筆の値段」 について、でした。


その続きの前に


「油性色鉛筆」と「水性色鉛筆」

について書いておきたいと思います。


昔、私の子供の頃には油性色鉛筆しかありませんでしたが

最近は、水性色鉛筆の方が主流になってるような気がします。


油性と水性、


油に溶けるか、水に溶けるか、の違いですね。



そもそも、色鉛筆というのは

~顔料をワックスや油脂等で練り、乾燥させた色芯を軸木にいれたもの~


水性色鉛筆というのは

水に溶けるように

従来のものに界面活性剤を混ぜている、と聞きました。


ちなみに

ウィキペディアによると水性色鉛筆は

親水性溶媒 で練り上げた顔料 を細長く固めた芯(鉛筆芯)」を軸(鉛筆軸)で挟んで持ち易くした色鉛筆


となっています。


製造工程はどうであれ、

見分け方としては

水に溶ければ水性で、溶けなければ油性。


もちろん油性の色鉛筆もテレピン油やぼかし液メルツなどを使って溶かすことができます。


ただ、溶かすのが前提であれば

水で溶ける方が手軽で扱いやすい、

一本で色鉛筆と水彩の両方が楽しめる、という点で人気急上昇なのでしょうね~。


ところで

私の作品制作では、基本的に溶かすことはしていないので

溶けるか溶けないかはたいした問題ではなく


描画の際の描き心地、芯の硬さ等のことで

主に油性色鉛筆を使っています。


水彩色鉛筆の中にも油性色鉛筆と区別がつかないくらい

柔らかくて重ね塗りのしやすい色鉛筆もありますが

たいていは芯が硬い傾向にあります。



柔らかさの傾向


油性色鉛筆   >  水性色鉛筆


アーティスト用  > 学童用   



私は柔らかさ+サクサクした感じの描き心地が好みなので

気が付けば油性中心に使うようになってました。


ではこの続きは、次回「色鉛筆の良し悪し」 にて・・・。