ホーキング博士が危惧する未来は、我々が思わぬほど間近に迫っているのかもしれない。とある書店での出来事。私がなにげなく店内を見渡していると、髭をたくわえメガネをかけた禿頭の一人の初老の男性が店頭デモンストレーション用のPepperくんに話しかけているのが目に留まった。その男性、しばらくPepperくんを冷やかしていたが飽きてしまったのだろうか、その場を立ち去ろうとPepperくんに背を向けた。その瞬間、Pepperくんは去ってゆく男性の背中に向かって(私は耳を疑ったが、店内に響く大きな声で)こう言い放った…『亀仙人!』