理科年表2019(丸善)
最高の暇つぶし
2019年版の理科年表を買う。今度のやつで第92冊。あと8年で100冊を迎える。
何回も買っているのに、開く度に新たな発見がある。未だ読み込んだことのない項目がたくさんあることを知る。それ以前の問題として、端的にタイトルの意味がわからない項目も数多く存在する。毎年春に刊行される地理統計もそうだが、数値の一覧が単なる一覧にしか見えないのは、ひとえに当方の無知に因る。数値の羅列こそが宇宙そのもの。素晴らしき哉、羅列!

矢野久美子『ハンナ・アーレント------「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』(中公新書)を読む。
アーレントの生涯についての整理された記述でわかりやすい内容。思想、概念について触れた箇所もあるが、アーレント思想入門を目指したものではない。他の思想家・文人らとの関わりを中心に、彼女がどのように思想を形成していったのかが描かれている。
なかでも興味が引かれるのはハイデガー及びヤスパース問題、ベンヤミンとの交流、そしてアイヒマン裁判を経ての関係の破綻などだろう。ハイデガーとの関係についての記述は比較的抑制的なトーンを感じた。
つい最近もみすずからブリュッヒャーとの往復書簡集やユダヤ論集、アイヒマン論集が出るなど、ここに来てまたアーレント関連の出版が盛んになっている。久々に本棚から引っ張り出して読み返さねば。


中沢新一『バルセロナ、秘数3』(講談社学術文庫)を読む。
世の中には「3信奉者」と「4信奉者」がいるという。西洋思想の基礎に「3」があるというのは誰もが感じることだろうが、「4」を信奉するということはどういうことなのだろう?
言われてみれば、「4」はおさまりがよいように思えて実はそれほどよくない数だ。日本では「4」を一つのユニットとすることにそれほど抵抗感がない、寧ろ心地よさを感じるのはやはり漢字文化の影響下にあるからか。
ところで、先月から氏の著作の文庫化が立て続きに行われているが、何かあるのだろうか?