泥棒あつかいされても言えない | 「拒食症が治ったら」じゃなく、治る前から社会に出よう!世界に飛び出そう!

「拒食症が治ったら」じゃなく、治る前から社会に出よう!世界に飛び出そう!

「拒食症が治ったら、あれもしたいしこれもしたい。」だけど本当は、拒食症が治ってなくても、仕事もできるし海外へも行ける。知恵と勇気を上手に使えば、いろんなことができるんだよね。

泥棒の罪、きせられたことあります。

で、仕事、首になっちゃった。

ボスは弁護士だから、勝ち目無いわよねぇ。


これはもうずいぶん前のこと。

運動脅迫があって、仕事終わると、必ず1時間歩いてから家に帰ってた頃のこと。


仕事中はずっと座りっぱなしだから、

お昼を食べた後なんか、じっと座っているのが耐えられない。

なんか、エネルギー燃やさなきゃ、って、そんな気持ちに駆られて、イライラしてくる。


で、弁護士が法廷に出かけてる留守のときを見計らって、

彼の部屋でスクワットなどをやることにした。

なんでスクワットだったのか覚えてないけど、一番エネルギー消費してくれそうな気がしたんだろう。


弁護士の部屋に入るときは、当時一緒に働いていた司法書士見習いの若い男の子に、

ご丁寧にも、「絶対に部屋に入ってこないでよね。」とお願いしていた私。

単純に、スクワットしているところを見られたら恥ずかしいという気持ちだったのだけど。


ちなみに小さい弁護士事務所なので、私たちの部屋と先生の部屋は隣り合わせ。

ドア一枚で自由に行き来できる。


それにしても、どう考えても怪しいよね、私。

私がその若い見習いさんだったら、「この人、先生の部屋で何してるだろう?」

そう思うのが当然だ。


数ヶ月後、私は弁護士に別室に呼ばれた。

「金庫から10万円が盗まれた。先月も盗まれた。先々月も。」

私は言われていることの意味が解らず、ポカンとしている。


「時々、私の部屋に入って何かしていたそうじゃないかね。」

これで合点がいった。

そうか、私は疑われているんだ。


ところが情けないかな、私は「スクワットをしていただけだ」と言えなかった。

誰もがやってる9時から5時の仕事が、

誰もがやってるように過ごせない自分を恥じてたからだ。

ランチ後に運動をしなければ、平常心で仕事が出来なくなってしまう自分が

やっぱりとっても恥ずかしかったんだ。


私はその日に首になった。


数ヵ月後、弁護士事務所から一通の手紙が届いた。

お金を盗んだ犯人が見つかったとの事。

謝罪の言葉は書かれていなかった。


さすが弁護士。 謝ったら負けなのだ。

名誉毀損で訴えられるとでも思ったんだろうか。

こっちは、名誉毀損で起訴する勇気などない、小心者の拒食症患者なのにね。



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