入道雲の隙間から、一際強くて眩しい陽光が容赦なく降り注ぐ
周囲をぐるりと見回すと夏真っ盛りなこの時期に、どことなく皆涼しげに見えた。
歩道橋を渡るクールビズのサラリーマン、黒髪は長くすらりとした女子中学生。
撲は、違和感を少し憶えて首もとの汗を掌で拭った。
おかしい、確かに撲は汗線の機能が低下しているのかもしれない。
部屋にひきこもりがちで、外にはあまりでないのだから、
だが、汗を掻いていない。
撲は都心に威容を誇って立つビルに心の中で唾を吐いた。
こんなにも蒸し暑いのに汗が流れていない。
青信号が点滅し、撲は大きく一歩を踏み出した。
自覚はしてなかったが、横断歩道で止まっていたのだ。
撲は歩き出した。
街路樹がやけに揺れていて、思わず笑いが漏れた。
歩き煙草の灰が撲の後ろへ一瞬に吹き飛んだ。
あの自販機を越えると学校へと続く坂が見えて来る。
通路の角には、同じ高校の女子が立っているのが見えた。
ポニテに釣り目、ヒンニュウだが顔は高校一、テニス部部長の山脇かずさだ。
彼女はブレザー姿に、道路標識を抱えて持っていた。
撲は文化祭か何かかと思った。
それで山脇かずさは、一般人を校内へとご案内をしているのだと、
だがしかし、近づくにつれて質量的にどうもおかしい。
彼女が抱えきれるわけもないのだ。
撲は山脇かずさの隣に並んでしまった。
「山口君40キロからスタートよ」
クエスチョンマークが頭に浮かんだ。
撲はその間抜けな顔のまま彼女に「はい?」と答えた。
「いくわよー!」
初めは撲意外が変なのかと疑ったが、彼女は横で撲と一緒に走っていた。
「何これどうなってるの?」
撲が懐疑的な顔でそう言うと彼女はニンマリと笑った。
「これ車みたいに僕たち40キロで走ってる?」
「yes i do」
どうして英語。
肺が壊れそうで足が悲鳴をあげている。
いや、とっくに人間の身体なら壊れてる。
「私たちは交差する人々の思いがある一定値に達すると、こうやって走るの次のポイントは60キロね。そううまく説明しきれないけど、死に神よ。人の思いは行き場を無くしているのよ」
彼女はそういうキャラだったのか……世界系のラノベじゃあるまいし……ああしかしこんな可愛い子となら走ってもいいかもしれない。
大地と空の境目から太陽が登る
雲を通り越して雨粒はひた走る
星を超えて僕の瞳は何かを捉えた
中空を漂う声というもの拾い
意味のあるものとす
それは人にとって良いことでも
僕にとっては悪いこと
馬鹿野郎 馬鹿野郎
僕にあるものは
僕だけに意味あるもの
それを知るまで僕は
話しや会話というものを
随分ともう忘れていた
要は僕が歯磨きをすれば
ママが喜び
僕が笑顔になると恋人が喜ぶ
そこに意味なんてなかった
馬鹿野郎 馬鹿野郎
僕は長い月日の中
良いことも悪いことも
それが自分にとっての何か忘れていた
思考と感情が一本の道になっていた
悪い意味でね
笑顔になると救われる人がいる
その前にその人は自分というものに救われている
無我にならなきゃわからないってさ
僕のハートはどこなんだ
馬鹿野郎 馬鹿野郎
iPhoneからの投稿
雲を通り越して雨粒はひた走る
星を超えて僕の瞳は何かを捉えた
中空を漂う声というもの拾い
意味のあるものとす
それは人にとって良いことでも
僕にとっては悪いこと
馬鹿野郎 馬鹿野郎
僕にあるものは
僕だけに意味あるもの
それを知るまで僕は
話しや会話というものを
随分ともう忘れていた
要は僕が歯磨きをすれば
ママが喜び
僕が笑顔になると恋人が喜ぶ
そこに意味なんてなかった
馬鹿野郎 馬鹿野郎
僕は長い月日の中
良いことも悪いことも
それが自分にとっての何か忘れていた
思考と感情が一本の道になっていた
悪い意味でね
笑顔になると救われる人がいる
その前にその人は自分というものに救われている
無我にならなきゃわからないってさ
僕のハートはどこなんだ
馬鹿野郎 馬鹿野郎
iPhoneからの投稿
今までたくさんの思いでたちや
暖かい人に囲まれて生きてきた
僕はとてもとても幸せだった
ときには穿ったものの見方をした
ときにはそれを他人に押し付けた
でも今思えばそれら全ては幸福なこと
ちっぽけな積み重ねがある
重みもないし
カタチも見えない
それは真綿のようなもので
音さえない
僕は果たして掴めていたのだろうか
僕をはたしてつかんだのか
離れないから戸惑いがない
いてもたってもいらずに叫んだら
僕は歪んだ
そこにきづいたからこそ歪んだ
色でいうなら灰ならば
耐えず湧き出る悪徳に
いったい誰が格付けをするのだろう
天には見えない心を覗く人がいるのか
僕にはそれが神様には見えない
せいもこんも尽き果てて
満身創痍の人しかいない
僕には先生がいた
かつてあった心の大地にたっていた先生がね
iPhoneからの投稿
暖かい人に囲まれて生きてきた
僕はとてもとても幸せだった
ときには穿ったものの見方をした
ときにはそれを他人に押し付けた
でも今思えばそれら全ては幸福なこと
ちっぽけな積み重ねがある
重みもないし
カタチも見えない
それは真綿のようなもので
音さえない
僕は果たして掴めていたのだろうか
僕をはたしてつかんだのか
離れないから戸惑いがない
いてもたってもいらずに叫んだら
僕は歪んだ
そこにきづいたからこそ歪んだ
色でいうなら灰ならば
耐えず湧き出る悪徳に
いったい誰が格付けをするのだろう
天には見えない心を覗く人がいるのか
僕にはそれが神様には見えない
せいもこんも尽き果てて
満身創痍の人しかいない
僕には先生がいた
かつてあった心の大地にたっていた先生がね
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