使い方を新しく伝え直すことで商品価値を変えることができるのではないかと当社は考えています。すべての商品に当て嵌まるわけでは当然ありません。
しかし昔ながらの物って事実としてはそうなのかもしれませんが、その昔を知っている人以外は初めて出会う商品かもしれないのです。それが昔のままの使い方では現代の価値観とはズレてきても仕方ありません。
今なら今なりに違う使い方(価値)を提供するくらいの気持ちで考えても良いのではないでしょうか。
商品も変えず、作り方も変えず、買った人の使い方も変わらないというのを美しい継承とするならばそれはそれで守りつつ、物も作り方も変えなくても今風にアレンジするのも商売人としては必要なことであります。
前に書いたかもしれませんが、曲げわっぱ弁当箱を買いました。5ヶ月待ちくらいで忘れた頃に手元に届いたのですが作り方の工法は恐らく昔と変わっていないのでしょう。20数工程を経て作られているようでした。ただそれを買う決定打になったのは意外にも「レンジ可」の一言だったのです。
今の時代では電子レンジでお弁当を温めるのは当たり前です。むしろお弁当に詰める段階で一旦粗熱を取っていますので冷めていることが前提なのです。通常のわっぱはレンジに弱いものが多くそのまま温めることができません。また、洗い方にも注意しなければならないものが多いのです。ただそれが良いという人も世の中おりますので決して駄目な訳ではありません。
その点僕にとってはそれが結構面倒でそこに買いづらさがありました。「中性洗剤可」「レンジ可」それでいて昔ながらの作り方をしている伝統的な曲げわっぱと書いてあればそれを選ばない手はありません。
洗剤もレンジも今の時代にとっては当たり前ものです。その現代に昔ながらのわっぱを知らない人から見たら過去からタイムスリップしてきているようなものなんですよね。
だから買いづらいし使いづらい。でもそこがいいという人もいますが「いいと言う人が買うとは限らない」「いいと言う人の絶対数が少ない」という事実があります。
だからこそ使い方を新しく伝え直すことが商売にとって必要なことなんじゃないかと僕らは考えているのです。