老舗と聞くと思い浮かぶのは「暖簾(のれん)」ではないでしょうか。
跡継ぎさんに大きな影響をあたえる暖簾。これを守るというは一体どういうことなんでしょうか。
僕は老舗学者ではありませんので、読んだ本の内容をかじった程度しか理解していませんが、140年以上続いている浅草のあるお店の、当時の会長さんからこんなお話を聞いたことがあります。
「暖簾は先祖が苦労して守ってきているものだから。暖簾にはこだわってるんだ。それがね、お客様に良い物を提供する心構えにつながっているんだよ。」
このお店も東京大空襲の被害を受けて戦後の荒波に揉まれ耐えてきたのは例外ではありません。
原料の仕入れが難しくなったときには手を変え品を変えながらも出来ることの中で技術だけは継承をしてきたとおっしゃっておりました。
女将、若女将も同席していただいて一緒にお話を聞いていましたが、知らなかった話がとても多くてびっくりしたとおっしゃってました。
血縁の跡継ぎには経営や技術を伝えていくのは商売をしていたら必然になるでしょう。しかし、昔話というのはどこまで話したか伝えたか分からないものなんだと思います。
本来は何日もかけてインタビューなど出来ればよいのですが、お忙しい中に2時間ほど語っていただいたお話は今も僕の胸に刻まれています。
暖簾には、商売の原点からやり方、お客様、取引先、そして歴史や思い出話などがまとめて詰まっているのかもしれませんね。そして、それぞれが思う暖簾がそこにはあるのだなと感じた訳です。
僕らは、そんな暖簾を守って商売をしっかり続けていくつもりのある方のサポーターになっていきたいと思っています。